補習校を大変だと思う理由は、宿題の多さ、保護者同志の付き合い、担任との相性など
様々のようです。
また、高学年~中学生になると、素直に「今日は、補習校だ~」と行ってくれなくなるので、
無理やり連れて行くか、意欲が低下して辞め時を待つ、ような感じになる家庭も多いです。
もし、補習校をどうしても辞めることになってしまったら、これだけは家庭でやってくださいと
3つ、元補習校担任はお願いします。
1.漢字練習
大使館や領事館で無償で頂ける大切な教科書に載っている漢字は練習するお約束!
音読み、訓読みも確認です。それと、熟語の例題も出ていますので確認しましょう。
ここまで、やらないと文章が読めない日本人になってしまいます。
2.家庭での言葉使いを2時間、矯正してみる
日本語を一番身近に使うのは、家庭です。たとえば、スーパーで聞こえる親子の会話。
「今日の夜、何?」
「カレーだよ」
「カレーかよ~、焼き肉の方がいいのにさぁ~」
「いいじゃん、あんた、カレーも好きじゃん」
これを1日2時間でも、丁寧な日本語で会話する時間を作ります。
「今日の夕ご飯は何ですか?」
「今日は、カレーライスですよ。」
「カレーですか、できれば、僕は焼き肉が食べたかったです」
「でも、どちらもあなたの好物ですから、今晩はカレーにしましょうね」
「はい」
3.文章を手書きで書く
携帯、パソコンは簡単に文字を漢字に変換してくれます。
昔なら、いちいち辞書を引いていたのにです。
メールをできるだけやめて、字を書くことを心掛けます。
親子との連絡も日記も、なんでも日本語を使うのです。
できれば、折に触れ、短くても文章を書きたいです。
海外生活が長いお母さんから、「日本に帰る予定はまだないのですが、
中学生や高校生になったときに、せめて日本語で文章が書けるようになってもらいたい」
というお願いがあり、担任は文章教室を開いているぐらいですから、願いは切実です。
この3つのお願いだけでも、大変そうですか。
日本に帰国した生徒さんやお母さんからも、スカイプで指導してくださいと連絡がきます。
そうですね、世界で学びたい人が学べる環境を担任は考える時に来ているのでしょうか。