補習校は、ご存じのとおり、様々な状況下の生徒たちが通っています。

 

・駐在で、数年経ったら日本に帰る生徒。

 

・インター校に教育移住や母子留学で来ていて、何年後に帰るか決まっていない生徒。

 

・現地組として、ずっとこれからも海外に住み続ける生徒。

 

状況が違えば、日本語学習への思いも、レベルも違ってくるので、先生達はまとめるのに苦労しますので、教師会ではいつも取りあげられる常連問題点です。

 

が、以外に私、担任は苦労した感じがありません。

なぜかというと、お休みの土曜日に、お金払って、親の協力が必要な補習校に通うぐらいですから、一定の「日本語を勉強したい」という気持ちには、達しているからと思うのです。

 

なので担任(私)の場合は、文科省の指導書に沿って教科書や漢字を指導する。

さらに、もっと意欲のある生徒には、プラスバージョンの学習もできるように準備しています。

 

ただし、担任をしていて「ムッ!」とする時は、

勉強のことでメールをしても、まったく返事が返って来ない親。

返事が返ってきても、「とりあえずしましたよ」的に、気のない返信をする親。

メール無視をする親には、事務局スタッフ達もいるので、

担任と協力していこうとは思っていないんだなと、気持ちがブルーになるほどなので、メールを送るのが怖くなったり、あまり連絡を取りたくなくなってしまいました。

 

でも、自分たちの言い分は言ってきます。

「一応、受験も考えているので、しっかりと勉強させてください」

「作文とか、感想文もうまく書けるようにしてください」など。

 

たとえば、担任が、「漢字は復習が大事なので、家でもしてください。」

「この学年のお勧め本を紹介しますので、一度、読んでみてください」などには、無視です。

 

「家ではやりたくないので、補習校ですべて望み通りの勉強をしてください」は、無理です。

 

担任の学校では、年間40日間しか授業がありません。

時間が足りないので、いつも下準備に相当な時間を費やしているのです。

でも、40時間の中で、学校らしくするための行事が目白押しなので、授業日数は確実に少ないです。

補習校の良さでもある日本の文化に触れることは、担任は大賛成です。

書き初め・子供の日・避難訓練などなど。しかし、手話や生物の話のイベントなどは、十分に時間がある日本の学校なら良いのですが、「補習校ではきついな」と、時間がなくなり、表面をサラっとやるにすぎない授業の日もあります。

事務局には、授業時間を考えたイベント計画をしてもらいたいです。

他の先生が、「授業ができない」といってイベント出席を拒否するときがあるのですが、その時は、陰口を言われています。

 

このような理由もあり、もし、帰国した際に受験や、ある程度の学力を身につけておきたい場合は、家での学習も必要となってきます。

漢字も、一日一字だけでも、1年間で365文字も覚えられます。

担任の家では、今も実践しています。クリスマスもお正月も、1字やりますよ。

まず、これから始めてみましょう!意外とできますよ、大丈夫。

 

お子さんから、「どうして毎日、漢字練習をしなくちゃいけないの!」と言われたら、

「東南アジアの小さな補習校の元先生が、がんばってやろう!って言ってたよ」と

伝えてください。(笑)