どうもクラスが落ち着かない。

授業中におしゃべりが多い、席を立って教室内を走る、先生の言うことをきかない。

授業崩壊です。

 

低学年だから?。

でも、何かひっかかるこの子たちの行動。

どうにもならずに本部へ相談。

「あー、そういう場合はですね、生徒のお母さんたちを教室に入れると静かになりますから」

「いつも、こうしていますから」

そして、お通夜のような授業が始まりました。

 

静かすぎる教室。腕組みをしたお母さんたちが自分の子供を睨んでいます。

生徒たちは、口を真一文字にキュッと結び、黙りこくっている。

音読させたら、声が震えていた。それを見た時、担任、切なくなった。

おかしい、このクラス。どうしたのだろう。

 

休憩時間には、お母さんが退出して、いつも通りに騒ぎだす生徒たち。

いつも危ないからと注意をしていたけれど、担任がドアを開けようと手を伸ばした時、

ものすごい勢いでドアが開き、担任の手に「バン!!」とぶつかり、うめく。

「痛ったーーーーーーい」手を押さえたまま、担任うずくまる。

「先生、先生、大丈夫ですか。すみません」青ざめた生徒の顔が目に入る。

「だい・・・だいじょうぶ・・だから。先生は・・・大丈夫だから」

 

その日の授業は、黒板に字が書けず、授業は変更して行いました。

担任は、このことを本部には伝えていません。

なぜか?

それは、本部に対して疑念を持っていたからです。

もし、担任が話したら、きっと力で抑えつけるだろうと思ったからです。

 

その日から、生徒たちは真面目に授業を受けるようになりました。

「少しは自分のことを、担任と認めてくれたのかな」と思ったりして。

でも、痛い、非常に痛い。担任、体を張るのが仕事か。

 

今、言いたいです。

本部(事務局)の皆さん、あなたたちが担任を勝手に取りあげたことで、

生徒たちは傷付き、不安になり、気持ちが荒れていたのです。

何も説明もされず、大人たちのゴタゴタに巻き込まれて、犠牲になるのは生徒たちです。

こう言っていましたね。

「校長先生とは意見が合わずに、もう、それならお辞めくださいって辞めさせた」と。

校長先生を辞めさせ、今回は、生徒たちから担任である自分を辞めさせました。

 

あなたたちの意見は、そんなに正しいのですか。

「意見や要望は何でも言ってください」という言葉を信じて言っても、無視か、意見の相違がありますのでお辞めくださいって結果になるだけでした。

あなた達の意見に賛同して、黙って教えるだけの教師が良い教師ならば、生徒のための学校ではありません。

先生を辞めさせるだけで、自分たちは反省しないんだろうな。

海外の補習校の先生不足問題の理由に、こんなものもあるのです。

 

モト冬樹さんのような、人の痛みがわかる人にぜひ、統括する本部のリーダーになってもらいたいです。

これは、ある小さな補習校での出来事です。