小さな町なので、いつまでブログが書けるのか、いつ邪魔がはいるのかと思うと、
書かずにはいられない衝動に駆られます。
数年前、初めて補習校でクラスを受け持った時のことでしたね。
クラスに、授業についていけない生徒がいました。
国語の音読の時間は、ひとりずつ順番に読んでもらいます。
彼の番になったとき、たどたどしく、こう言いました。
「ぼくは・・・・やらない。ぼくは・・いつもいいって」
「ん?どうしました。次から読んでみましょう」
「ぼくは、読むの、おそい、下手から、言われる。だから、読むな、言われる」
「誰がそれを言ったのですか」 (担任の神経がピーンと張る)
「前の学校の先生が」 (何~、なんてことを!)
「ここは、違う学校です。私のクラスでは1行でいいから、音読をやってもらいたいのです。」
2,3度の説得の後、彼は、ゆっくりと、きれぎれに、読みました。
「読めたじゃない。すごいよ!がんばったね」
それからの彼は、ストップをかけても止まらないぐらい、音読を続けるような生徒になりました。
自分の子供の頃を思い出しても、自分を理解してくれる先生だとその科目を好きになったり。
先生の言葉や影響って子供たちにとってはすごく響くものだと思います。
日本を、人間らしく、生徒を愛せる先生で一杯にしたいです。
ちょっとぐらい頭は悪くても?、生徒を大切に思いやれる先生が必要だと。
この時代だからこそ・・・ね。