ようこそ！
『 日 本 語 を 楽 し も う !! 』 へ
また、読みに来てくれたんですね…！
………。
“瓢虫”は“天道虫”“蝌蚪”は“御玉杓子”
そんな漢名・和名の話です。（クイズ）
の中の
“御玉杓子”の説明で
“杓文字”という言葉を出しましたが…
室町時代の
宮中の女房達の
隠語・仲間内の言葉として
使われ始めたといわれる言葉に
“女房詞”(ﾆｮｳﾎﾞｳｺﾄﾊﾞ)
というものがあります。
後に
将軍に仕える女性の間で
広まり
さらに
武家の娘や
町娘の間で
広まったと言われています。
宮中の女房達から…
ということは
元々
上品な言葉です。
聞こえのいい言葉
下品でない言葉
ということです。
さらには
隠語だからこそ
口に出すことが出来る言葉？
ということですね。
普通に
誰もが話している言葉でも
宮中の女性となると
声に出せない言葉
とても言えない言葉
は沢山ある訳です。
そこで
女房詞が
出来たという訳ですね。
………。
屁 (ﾍ)は
古くからある言葉のようです。
………。
突然
下品で
申し訳ありません。
今から
宮中の女性には
とても
口に出せない言葉…
転じて
女房詞の
簡単な説明を少し…
………。
屁でもない
とか
屁とも思わぬ
とか…
多くの
慣用句があります。
とても
口に出せない言葉なので
音が鳴る
ところから
“おなら”
という
宮中だけで
判る言葉を
作ったということですね。
女性だけの
言葉ではないですが
これは
今も残っています。
なお
“おなら”の
“お”は
丁寧を表す
“お”です。
………。
他には…
“おかず”
御数・御菜
惣菜は色々なものを
数々出すもの
というところから
話され始めたらしいです。
………。
他に…
“おにぎり”
御握り
握った飯・握り飯のこと。
“御結び”も
女房詞のようです。
“おひや”
御冷
水・冷や水のこと。
………。
上記の例は
“お”の付くもの
ですが
“女房詞”には
一番上の
記事の説明のところに書いた
“杓文字”
のように
“～ もじ”
という形になるものもあります。
言葉の
最初の一音
または
最初の何音か
＋
“もじ”
で
“そういう
文字の付く言葉”
“そういう
文字で始まる言葉”
ということですね。
………。
髪の
最初の一文字
“か”
から
髪のことを
“かもじ”
寿司は
“すもじ”
名詞だけでなく…
“御目に掛る”は
“おめもじ”
好きな言葉なんですが…
惚れるは
“ほのじ”
などなど…
………。
最後に…
“御付”(ｵﾂｹ)
は
吸い物・汁物・味噌汁
という意味の
“女房詞”ですが…
昔…
難読語が書かれた本を
ぺらぺら捲っていると
“御御御付”
というのがあって
それが
“おみおつけ”
だと知って
へぇーっ面白いな
と思ったことがあります。
元の形は
“付”(ﾂｹ)で
飯に付いてきた
吸い物のこと
（今言う“すまし汁”で
少しの野菜や一欠けらの魚の身
が入ったもの）
飯に付くということでは
味噌汁のような
汁物のことです。
丁寧にしていくにつれ
“御”が
いくつも付いていった
という説明があるのですが…
しかし
別の説明もあって…
“おみ”も
“おつけ”も
女房詞で
“おみ”は
味噌のことで
元は
吸い物であったが
味噌仕立てが多くなり
“おみ”の“おつけ”
“御御御付”
になったという
説明もあるんですね。
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