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絵師 高橋天山ブログ

日本画家が語る日本文化の素晴らしさ
菱田春草を語る

 説明を終えると、いよいよ創作が始まります。とにかく役者はそろって、舞台に上がらせたものの、演出がまだこれから。と言うわけです。

 主役のサシハが、水に映っている虚像なので、ちょっと物足りない、存在感の薄い主役ですから、よほど熟達した名脇役を揃えて、大胆かつ周到な演出をしなければなりません。

 主役の引き立て方を間違えるとツマラン舞台になってしまう。良く考えて、ギリギリの表現方法を持ってこないと観客を呼ぶところまでは行きにくい。そこで、ともかく、脇役全員に舞台の裾へ、引っ込んでもらう事に。

 思い切って、画面を洗いました。


院展同人 高橋天山ブログ

院展同人 高橋天山ブログ-余分な水分を落とす

院展同人 高橋天山ブログ-刷毛で水浸し

院展同人 高橋天山ブログ-説明終える

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早苗を描きいれます。付立て(つけたて)の妙。白雪の胡粉と、水干絵の具の若葉とをまぜて、少し穂の長い丸筆で。この筆は不朽堂と言う、筆の老舗職人の特注、私用にあつらえてくれた物。念紙で、大下絵から写す。


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 鮮やかな若葉色に、

 取り合えず役者はそろいました、ここからが、創作の世界に、、、。


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固有色を徹底的に彫り塗りするも、、とにかく暑い。クーラーとビールがお友達。根気の要る我慢仕事は、この季節はたいへんです。それでも何とか格好がついてきたところ。


  物の説明は、正確であればあるほど現実に近づくので、夢、、幻想感、は、消えてしまうのです。なんか知らんが、不思議な感じがする、、、それも決して嫌な感じではなく、むしろ引きずり込まれる魅力がある。

 絵の魅力は、言葉では表現しきれないものでなければなりませんが、説明的な絵は、うるさく言葉を尽くしてあれこれ、言い訳している状態とでも言いましょうか、とにかく、全然面白くはありません。

 ところが、絵の欠くべからざる要素として、客観性ということがある。つまり、何を描いたのかがわかる必要が、あります。

 そのために幻想感を出そうと予定している場合であっても、とにかく最低の説明はしないと、話にならない。そこで、、延々と根気の必要な作業が、大切になってくるわけです。どんな大天才でもこの段階をぬかして、絵を描く事は出来ないのではないでしょうか?

 思いも依らないようなハイレベルの抽象化、が出来る様になるまでは、根気戦術でいくしかないのでしょう。

 抽象を始めから狙うと、純化、単純化、ではなく、簡単化になり易い。抽象しなければ、くだらない説明になってしまい、夢は産まれないのだけれど、抽象を目的にしてしまうとそれは、へ理屈になって、これまた、全然面白くない。

 抽象を目的にすると、丸と三角とに集約されてしまって、個性がなくなってしまうんです。

 ま、しかし、ホントは、マル一つ描けば万人が感嘆する!

 これが出来れば根気仕事などはいりませんが、、、、。
 
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 天心記念茨城美術館で開催されている、“風景の誘い”展。天山先生の作品“清夜”が、テレビ紹介されるそうです。

 9月3日夕方6時10分から、ニュースワイド茨城、NHK で放送されます。  
 
 先生の“清夜”は、天心記念美術館の収蔵品の中でも人気の作品だそうです、この絵を楽しみにしてくれているファンが、多いとききました。院展で、同人に推挙されたのは、この作品によってだった、と先生も懐かしそうにおっしゃっておられました。どうぞ、テレビばかりでなく、美術館へ、お出かけ下さい。

 茨城のみなさーん、放映は明日のゆうがたですよー!見てね。(アトリエ天山スタッフ コデマリ
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)

 御田植え神事の一部始終を映像で見て下さい。


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 男たちが、パンツひとつで、しかも一杯機嫌で、東西に分かれて泥仕合。



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晴天のぎらぎらの日差し、大人も子供も大変。



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 今度は男の子の出番。素晴らしい発声で、なにやらお田植えを神様と人間とに報告しているような、、、古式床しいお歌でした。


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 いよいよ、メイン、田植えです。

 

 倭姫命が、御杖代として、御鏡を鎮め参らすために、各地を訪ね歩かれ、ついに伊勢の地にたどり着かれたのが、およそ2000年前。


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第65回春の院展 倭姫命


 伊勢神宮の南、車で30分ぐらいのところに伊雑宮(いぞうぐう)があり、御田植え神事は、神苑のすぐ前。整備された神様専用の田んぼで行われます。勿論こちらも神宮の一部、倭姫様がお気に召して暫くおられた地。


 有名な伊勢神宮式年遷宮の制度が決められたのは古く持統天皇の御世。41代の天皇です。倭姫様は第11代垂仁天皇の内親王。30代、大雑把に考えても千年ぐらいはタイムラグがありそう。


 つまり、御田植え神事は、少なくとも2000年の歴史がある。と言えましょう。


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 胡粉、朱、金泥、墨、固有色を丹念に塗っています。

 着彩に入りました。個有色を丁寧に彫り塗り。ほりぬり、とは、線の内側をムラなく塗ること。つまり塗り絵。原理は簡単なのですが、応用はなかなか難しい。比重の重い絵の具、、朱とか、、比重の軽い絵の具、キラとか、、一度にムラなく塗るというのが難しい絵の具もあるからです。


 繰り返すことで、平らに塗るのですが、同じ調子で繰り返すのも難しい。絵皿の水気が、蒸発したりして、一定に定まらないから、、。

 

 胡粉に絵の具を加えてぬれば、定着には良いけれども、粒子と比重が違うので、安定的に同じ濃度を保つことが難しくなります。


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公を主眼にしなければ暮らしが成り立たない、個の主張をするほどに不幸にさえなる。何万年と続けてこられたであろう稲作。
 せめて、皆で楽しく、朗らかに。どうせつらい労働ならば、皆で明るくやっちゃいましょう!!稔りの秋を楽しみに!

 伊勢神宮では、一番大事とされているのが、新嘗祭。その年取れた作物に感謝するお祭り。御神恩に、奉謝申し上げるのです。

 天皇陛下は勅使を遣わされて、奉幣の儀が奉仕されます。

 言うまでもなくこれが日本の原点。日本の活力の源。


  太一、これが書かれたサシハ、が主役。水田の水に映って、逆さまに



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カメラジジイと成り果てて、撮ったたくさんの画像を絞り込む。さらに、プリント拡大して、どれを使うか選んだ上、参考にしながら、線描に置き換える作業。十代前半と思われる早乙女たちの、初々しいこと!
親御さんたちも、畦のところまで出張っていて、わが子を見ながら嬉しそう。なにしろ日本晴れ。日差しの強さもはんぱじゃない。見てるほうさえ暑いのに、出てるほうはさぞ、、、