日本画らしい日本画が、失われて行く事をホントに憂いている人が、少なくなったようにも思いますが、本物の日本画を見せられれば、どんな人でも“日本画は良いナー”と改めて感じるものですね。
この間やってた松園展を大勢の方が鑑賞して、皆さんが、うっとりしているのを垣間見ると、やっぱり、日本画はこうでなくちゃと思います。
日本画らしいということの一番の典型が、余白の美。
大観先生の言葉をお借りしてみましょう。
日本画の技法には、絹紙の余白を生地のままに残し、その白さを画一面構成の重要なる要素とする方法がある。この白さを、例えば山水画の場合においては、天と見せ、或いは水の表現となし、又距離を示現して、遂には乾坤の深遠なるを物語る。これが花鳥画の場合に在っては、余白の中に季節の情調を漂わせ、この余白が有形的に描かれた部分以上に重大な意味を持つに至るのである。
この文は、昭和初期、アトリエ美術大講座日本画科という出版書の第一巻「日本画総論」を大観先生が語ると言う貴重な資料です。
現在ではあまり振り返られなくなったこの本をご紹介して行きましょう。
襟を正す思いがしますよ。