アジア・福岡のアートの片隅。

福岡にいると、私が無所属なのもあり、日本画家同士で集まることがほとんどありません。

だからその分、できるだけいろんな作家さんや美術関係者の話を聞き、今の美術の世界、今の福岡の美術がどうなっているのかを、公平に、自分の目と耳で知りたいと思ってます。

昨日は、asian arts air Fukuokaのイベントに参加してきました。

作家、美術愛好家、美術関係者が多数集まっていました。

まず、韓国の蔚山広域市で開催された「Taehwa Ecoriver Art Festival」に出展した三輪恭子さんによるこれまでの活動と現地での制作報告。

次に、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ヨルダン、台湾、日本の作家による現代美術展「Barehands Asian Artist Residency Project, Kuala Lumpur 2017, Vol 1.」（5/12-7/12国立ビジュアルギャラリーマレーシア）に出展した日本側の代表で福教大教授の阿部守先生が、どのようにレジデンスプロジェクトを展開してきたのか、これまでの経緯とご自身の作品について。また同展覧会に出展した武内貴子さん、牧園憲二さんによるレジデンス報告が主な内容です。（Gate06案内より抜粋）

発表されるみなさんはインスタレーション（空間芸術）の作家さんで、現地での材料調達から大学や工房を借りての制作、現地の作家や学生との交流、食事や文化についてもお話をされました。

現地で感じたことをどう自分の表現で作品にするか、またそれをどう言葉で説明するか。

日本では野暮と思われがちだけど、タイトルや説明書きの重要性。

そしてやっぱり英語でのコミュニケーション力。

全く日本画と違うけど、

私自身の活動の中でも重要性を感じていたことでとても共感できました。

そして、久しぶりに阿部守先生にお会いしました。学生の時はこわくて（笑）近寄りがたかったのですが、活動中の意欲的な制作風景やおちゃめなところとかを見れて、初めて緊張せずにお話できました(^^;

私の大学時代（もう前世紀のことだと阿部先生とも話しましたが…）は、阿部先生をはじめ第一線で活躍する先生ばかりで本当に恵まれていたと思います。

先生方の作品のかっこよさと制作に対する姿勢に多くを学びました。

まだ全然近づけてもいませんが…。

出向きさえすれば、いろんな場面で、活躍する先生や先輩後輩、そして他の美術に関わる人たちにお会いすることができます。

私の立ち位置は、美術の世界の中の、アジアの福岡のほんの片隅ですが、少しでも美術の世界の外にいる人たちにその様子を伝えていきたいと思っています。