若冲を描くワークショップ第3回。

お盆明け。

福岡では久しぶりにお湿りがありましたが、暑い日が続いております。

さて、昨日は

若冲を描く日本画いろはワークショップ 第3回『動植綵絵より海の生き物』を行いました。

おかげさまで今回も満席となり、少しずつ浸透してきたかなあと思います。

夏休みなのでお子様の参加もあるかも？と思い、動植綵絵から『諸魚図』、『群魚図』を選びました。

（実際は半数がリピーターの方でした。）

都美館の若冲展で見た『動植綵絵』は、全ての生き物の記録をしようとしたかのような【ノアの箱舟】のようだと感じました。

そんなお話を交えながら、描いていきます。

鯛、蛸、河豚、シュモクザメの下絵をご用意。

それ以外を描かれる方もいるかもしれないと思い、たくさんの種類の岩絵具をご用意しました。

蛸だけでもこんなに。

墨で濃淡をつけてその後岩絵具で描いています。

岩絵具の重ねて色を出す画法は、岩絵具の粗さを活かした独特のもの。普段も絵を描かれているそうですが、いくぶん勝手が違うようです。

重ね方によって思ったような色が出ないこともありますが、計算がうまくいったときは嬉しいものです。

️

鯛は、赤口と黄口本朱、古代朱、胡粉などを用いて描かれています。

鱗を描いて、上から全体に朱をかける、という手順です。乾かすことで膠がコーティングして下の岩絵具が動かなくなる、というのをご理解いただけたようでした。

河豚は墨の上から黒群青で厚みを出しました。

こちらは2回目の方。だいぶ筆遣いが慣れてきましたね♪

今日は、たくさんご質問いただいて、時間もだいぶオーバーしました。参加のみなさんの関心が高いのがうかがえます。

魚類は、色数少なく、単純な形ですが、それがかえって難しかったかもしれませんね。

皆さんの出来上がりはこちら。

チョウザメとイトヨリもいますね(^ ^)

チョウザメは下地に白緑を使い、岱赭をかけました。

反転してる蛸さんは私が下絵のコピーを間違えるといううっかり！を活かしてくださいました(^_^;)

同じものを描いてもそれぞれ違うのが毎回楽しいです。

次回の博多養生処でのワークショップは、10月18日、『仙人掌群鶏図』より鶏を描きます。

来年の干支なので年賀状にも使っていただけるかも！？

どうぞお楽しみに！

日本画いろはワークショップ@博多養生処

10月18日 11:00～12:30

若冲を描く第4回仙人掌群鶏図より『鶏』

奇想の絵師・伊藤若冲生誕300年を記念して、その作品を描いて足跡を辿るワークショップです。

場所 : 博多養生処生活支援サロン（博多リバレイン地下2階）

参加費 : 2,800円（材料費込）

お申し込み先 : 博多養生処 092-282-6001

↓↓↓こちらはまもなく！

日本画ミニ屏風作り【残席わずか】

Mini Japanese folding screen workshop

日本の伝統的な絵画、「日本画」。
金地のミニ屏風に日本画の絵具を使ってオリジナルの作品を作ります。敷居が高いと感じてしまう日本画の世界ですが、気軽に楽しみながらできるワークショップなので、初心者やお子様でも安心です！
道具は全てご用意していますので、手ぶらでご参加ください。
お申込はSUiTOホームページからお願いします！↓

http://suito.inboundhub.jp/event/%E3%80%90821%E3%80%80%E5%9C%9F%E3%80%91%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%94%BB%E3%83%9F%E3%83%8B%E5%B1%8F%E9%A2%A8%E4%BD%9C%E3%82%8A/

Japanese traditional painting : “Nihonga”.
Let’s decorate a mini golden folding screen in a traditional Japanese way and create your own original piece of art. The art of Japanese painting is often believed to be hard to approach , but with this workshop we will make it easy for amateurs and children to grasp.

場所：SUiTO FUKUOKA　2F　セミナールーム
時間：11：00-12：30
参加費：3,000円

Place : SUiTO FUKUOKA 2F Seminar Room
Time : 11:00-12:30
Price : ￥3,000