未来の自分へ贈るカレンダー。 | 日本画いろは 川村愛

日本画いろは 川村愛

福岡在住の日本画家 川村 愛 の【 ことのは帳 】です。
絵のこと。日々のこと。綴ってまいります。

今年初めのみんな芸術家クラブは、
カレンダーづくり。

台紙は例年通り、アーテックのキャンバスペーパーのカレンダー用紙を準備しました。

絵具は、アクリル絵具、クレパス、パステル、マーカー、自由です。

でも今回はひとつ、注文をしました。

カレンダーは1年間使うから、
1年後の自分が見ても楽しいものにと、
『手』をデザインの中にひとつ入れること。
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みんなとっても集中していました。

さて、手はどう置こうかな?

物静かに取り組む小3君。
手は置いてみたものの、なんかさみしい…。しばらく考えたけど、筆が動かない…。
そんな時は、別に一枚描いてみて思いついたらまた戻ろうか(^-^)

そうしたら…
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オリジナルキャラクター「学校でも評判です!」と自慢気に言ってくれた“ペン太郎くん”を描いたら、
何か思いついたみたい。
青い手は海、緑の手は山になって、船やテントを書き加えました。
今年、お出掛けできたらいいね(o^^o)

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年長さんのは、かっこいい作品が並びました。
切れてしまってるけど、右側の手形のものは、青、黄、赤をそれぞれ押した後、全部の色を混ぜて作った茶色をペタン!
すごく大人っぽい感じに、自分でも満足げ
d(^_^o)
すると次に左側の線の作品をさっと仕上げました。自分でもよくわからないけど、やめどきもわかってて抽象的。
最後に真ん中。
赤と黒のドアの間に自分が立っている。
なんともかっこいい!
いつもと違う雰囲気はもうすぐ一年生だからかな?
やりきった感が笑顔から伝わってきました。

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フーカスグリーンを「ほんとうの緑だ!」と言って選んだ年中くん。3回目でだいぶリラックスしてくれたみたいです。
手は筆になってフィンガーペイント。
手で塗る、手を洗う、机のお掃除までが楽しいようでした。
「今度は横に描きたい!」ので逆さまの電車新幹線、線路も描いたよ!
憶えたての特急の番号もいっぱい書けたよ!
終わるころには「はぁ~、ぼく疲れちゃった」ととても集中していました。

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年中さんの女の子はいつものだいすきピンクから。手の表裏に絵具をつけて、でもペタンはしないの。あとでするの。
虹を描いてカラフルにして…。ひとつひとつ描けたら「先生、見て見て!」
みんなで花火を見てるとこもかいたから、季節で貼り替えてもいいですね♥︎

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こちらは1枚ですが、じっくりじっくり色を選びました。
丁寧に色を混ぜ、色を変えながら手に塗っていきます。
初日の出をイメージして、水平線は爽やかな色にしました。
羊を失敗したくないから、と、別の紙に描いて貼りました。
じっくり考える性格がよく出ていますね(^-^)頼もしいです。

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1枚め、手形を桜で埋めつくしたところ、
「未」と書きたかったのに「羊」と書いてしまってしばし落ち込んでいました…(-_-#)
15分くらい絵を描かず、その場を離れていましたが、気を取り直してパステルに持ち替えます。
みんなが片付け始める中、夢中で描いたのが下の作品。
先日聞いた、「羊の群れが狼に襲われた時、一頭の羊が狼に犠牲となって立ち向かう姿を『美』とした」、という話を表したとか…。
深いです(@_@)


今回は説明的になってしまいましたね^_^;
でも子ども達は一人ひとり、こんなにも違う想いを持って絵を描いているんですよ(^-^)/

1年後、カレンダーの中の手に自分の手を重ねて、
きっと大きくなってくれていることを願います。


みんな芸術家クラブは、
毎月第1日曜日 午前10:30~12:30まで
少人数で楽しく描いたり作ったりしています♪
詳細は↓↓↓