電車の中で、日能研の広告をよく見る。
日能研は、中学受験をメインとする学習塾だが、12歳の子供どころか、大人であっても「ムムム」と頭をひねってしまう受験問題が広告に使われているのだ。電車の中で、よい時間つぶし・兼・脳トレになる。
先日見た問題は、
「〇〇代 と 〇〇料 の定義の違い」
であった。
どちらも、何かに支払う対価だけれど、だいたい、「〇〇代」というと、「米代」「品代」のように、実際に手に取れるものに対する対価を指し、「手数料」「送料」というと、目に見えないサービスに対する対価を指す、とあった。
はあ~。
そうだよね。電気代、ガス代、とか下宿代、などはどっちかというと手に取れないサービスだけど、実際に使用を体感できるから、「代」になっているのかな。まあどんなものにも例外はあるだろうけど。
ほんと、こんな区別は意識したことがなかった。
意識したことがなかった、と言えば、うちのアメリカ人旦那が大昔、樹齢「one thousand years」を日本語で「せん、さい?」と表現した。私が、「いえ、さい、は、生きているもの、人間とか動物に言うんだよ。木は、ねん、って言うんだよ」と訂正したが、英語だとどちらもyearsなので、日本語は生きているものとそうでないものをこんなにも分けているんだな、と思った。
同じく、英語だと同じ「be動詞」で済ませられるのに日本語では「人がいる」「ものがある」と、生物、無生物で「いる」「ある」と分けている。ほかの外国語ではどうなんだろう?