買い物では、スーパーももちろん行くけど、近所で頑張っている個人商店も大事にしたい。

高齢者(夫婦)が経営しているところが多いので、この夫婦のどちらか一方がダウンしたらもう閉店なんだろうなあ、という思いがある。

 

先日、その個人商店の一つで、閉店時間が近づいてきたので、お惣菜半額タイムになっているところを通りかかった。ちょっと買ってもいいかなというものがあったので、350円のそれに対して、お財布をさぐったら180円あったので、それをコイントレイに並べた。もちろん現金払いだけの店である。

5円のお釣りを待っていたのだが、そのおかみさん、

「175円、ちょうどいただきました」

で奥に戻ろうとしている。へ?

たかが5円、されど5円。私が、5円お釣りが必要なことを説明したら、やっと出してきたけれど、なんか納得していなかったような。まあこの金額でもめるようなことは避けたかったけれど、もしかして、誰かが130円だけ払って、それに「ちょうどいただきました」と言ったとしても、仕方ないように思えた。

 

以前住んでいた町の近くの商店街にあったケーキ屋さんも、おかみさんがお釣りの計算ができなくなっていたことがある。ほどなく、そのおかみさんは店に立たなくなってしまった。旦那さんだけでケーキを焼き、販売して、創業から50年くらいたったある時、記念に買いに行ったけど、私が金額を聞いたら、最後の1ケタが「1円」だったのである。571円、といった数字。金額の詳細を聞いたら「消費税です」と答えたが、食品8%の税で、末尾が1円、って。でも、このときは、なんか言われるまま払ってきた。

この店も、先日通りかかったら、閉店していた。その商店街も、すっかりさびれた。

 

余談だが、我が家の住むマンションの管理人さん、とても良い方だったけど、定年で退職した。マンション管理人は、定年退職後の男性に適した仕事だと思う。が、後任を募集しても、人が集まらないと管理会社が嘆いていた。

しかし、その辞めた管理人さん、最後の方は、どう見ても認知症が入っていた。質問をしてもポカーンとしていたり、まともな答えが返ってこなかったり。人は、年を取っても、できる限り外に出て働くのが健康維持に良いと思うが、人によってまちまちだ、ということだ。