「帳」の字を見て、小学校1年か2年生くらいのとき、「ノート」のことをまだ「帳面」なんて呼んでいたなあ、なんて思い出したのは余談として、いま、ご朱印帳を2冊持っている。

 

1冊は、靖国神社専用。もう1冊が、日本中(というほどあちこち行っていないが)の神社仏閣を巡った際、記念にカキコしてもらうためのものである。

京都の高台寺に行ってこれを出したとき、

「神社とお寺を分けていますか?」

と尋ねられてびっくりした。普通、分けるものなのか? 私は、

「いえ、全っ然!」

と答えたが。

 

ぱらぱらと過去の分をめくると、この寺や神社は「●●に霊験あらたか」「効き目がある」といった触れ込み(と言うの?)のものが散見された。しっかし、これらの「霊験」「効き目」がわが身にあったか、というと、首を左右にぶるっぶると振って、

「んなもん、ない~~!」

と断言できる。となると、それらをうたって参拝に来させたり、ご朱印を記載させてカネを取るのは、もしかして「効能詐欺」ではないだろうか? なぜ監督官庁である文部科学省は調査に乗り出さないのだろう(←?)。

さらにさらに発想を飛ばしたのだが、TVや雑誌等に出てくる占い師の方々。

「今年は〇〇が起こりそうです」「◎月に大地震の予感があります」

などと、いろ~~んな予言、というか占いをなさる方々。

毎年、年始に、ああいう人たちを東京ドームかどこかに一同に集め、「202X年占いの正誤をつるしあげる会」とか結成し、ついでにTVとインターネット中継をしたら、かなり視聴率が稼げるに違いない。そういう占い師は、当たらなかった言い訳もたっぷり用意していると思うので、聞き苦しいしそれらを聞くのもまた一興、ということで。誰かこういう番組企画してくれないかな。

 

ご朱印帳の話に戻るが、私のような雑魚レベルで、朱印にそこまで真剣に霊験、効能を求めている人は、まあ、いないのであろう。朱印は、観光地の城とか駅に置いてある、丸くてでかい「来場記念スタンプ」のようなものだ。マジで霊験、効能を求める人は、きっと信徒とか檀家とかで(神社の場合はなんと呼ばれるのだろう?)、札束で金銭を奉納しているに違いない。そこまでのレベルだと、結果は違ってくるのかもしれない。寺も神社も商売だしなあ。