「上川外務大臣は、18日静岡市内で自身の女性支持者ら、およそ200人が出席した集会で、静岡県知事選挙の応援演説を行いました。
この中で上川大臣は、候補者への支持を呼びかけたうえで「一歩を踏み出したこの方を、私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と述べました」
別に間違ったこと言っているとは思えないんだが、同大臣は、あとで、
「女性のパワーで未来を変えるという私の真意と違う形で受け止められる可能性がある」
として、発言を撤回なさったそう。
聞いてみると、別に「出産」にこだわったことを言っていたわけでなく、「女性のパワーで未来を変える」という真意でおっしゃっていたそうだが、なんというか、言葉尻をとらえてぎゃーぎゃー言う筋にひっかかってしまう表現ではあったかも。
この方は、浪人してでも東大(文3)に入った方だ。現在71歳だというから、彼女の時代は「女の子が浪人してまで東大に行かなくてもいいでしょうに」と言われた時代だったと思う(今も?)。私のころだって、浪人したら、1歳年取っているだけで、就職結婚に不利になる、と言われていた。
しかし、上川氏はその後、ハーバードにも留学しているし、子供も女子を2人産んでいる。まさにスーパーウーマン。
法務大臣在任時には、オウムの死刑囚全員をほぼ同日に処刑させたことでも記憶に残っている。おかげで、彼女は一生SPが付く人生を送ることになったが、男性政治家で、ここまで肝が据わった決断ができる人がどれだけいるだろうか。
冒頭の「女性が生まずして」の発言だが、これがもし、男性政治家の発言だったりしたら、マスゴミをはじめ、福島みずほとかレンホーとか上野千鶴子あたりが、火山のように爆発したに違いない。上川氏が女性だからまだしも、だった。
つくづく、思う。
女性は、本当にどう生きたらいいのかわからない。
まだまだ親の代では「女の子なんだから、お嫁に行けばいい」と思って育てている人も多いはず。
しかし、学校では男子と同等の教育を受け、仕事となったら雇用機会均等で男性と同様働くのが当然となった。ところが、妊娠出産授乳だけは、女性でないとできない。寝ずに家事育児をしても、夫は妻に丸投げだったり、激務で家に帰ってこなかったりで、これでは女が子を産まなくなるのも当たり前だ。国がいくら「産め、産め、もっと産め」と出産策を講じても、体は一つしかないのに。
そこを、上川氏はどうやって両立してこられたのか、いちど話を聞いてみたいものだ。ご夫君も、きっとできた男性なのだろう。
女性の政治家としては、少し前まで高市さんを応援していたが(そのかなり前は稲田さんだった)、いまは上川大臣を応援したい。