この店については、2018年5月20日に書いていた。

 

 

 

東急東横線白楽駅から近くに、昭和30年代で時が止まったみたいなアーケード商店街がある。「六角橋商店街ふれあい通り」という。

 

http://www.rokkakubashi.jp/town-map/town-map.html

 

中に、「マルコシ洋傘店」があった。創業は昭和32年。老夫婦が経営していた。しかし、旦那さんのほうは数年前に他界。あとは、老いた奥さんが、たまに、不定期に、店に座っていた。座っていたけど、店内に商品の数はまばらだった。

「うちは神奈川県でも最後の傘専門店だと思う」

とおっしゃっていた奥さん。そうだよね、いまどき傘だけ売る専門店なんてないし、こわれた傘の修理を受け付ける業者もまず、見なくなった。傘は使い捨てになった今、こわれても「直そう」という発想自体なくなった。

 

記事を書いてから、ちょうど6年。

 

 

 

 

こうして、また古い店が1つ消えた。

個人商店は、後継者がないまま、こうして消えていく。

さようなら、横浜(神奈川県)最後の傘屋さん。