ちびまる子ちゃんの声優を、34年もの長きにわたって演じてきたTARAKOさんが亡くなった。合掌。

それで、後継者を選出したようなので、新しい声優さんのバージョンを聞いてみたら、TARAKOさんの声調、言い回しをなるべくそっくりに再現しているようだった。赤の他人なのに、ここまで前任者をまねることができるなんて、すごいことだと思う。

キートン山田さんも引退したようで、あの皮肉めいたナレーションも、同じような声調の男性が演じていたが、こっちはなんか無理っぽかった。頑張ってはいるんだろうけど。

 

サザエさん役の加藤みどりさん、彼女は1969年の放送開始から勤め続ける、たった一人の声優さんになってしまった。が、年齢を調べたら、びっくり、84歳だ。84歳で開始当時の声のまま、老けもせず、大病もしないで50年以上演じてきたなんて、とてつもない偉業だ。

しかし、わりと最近交代した、波平さん、フネさん、カツオくん、タラちゃん、イクラちゃんの声優さんたちも、やはり前任者の声調と言い回しを引き継いでいる。

 

しかし、思ったんだけど、それは、彼ら彼女らの個性は尊重されない、ということでもあるね。視聴者受けするとは思うが。

私は、声優さんが交代したら、別に、そこまで、前任者の声や言い回しを踏襲しなくてもいいのでは、と思っている。

声優さんが交代すると、ネット上では「違和感ない」「前の●●さんにそっくり」と称賛の声であふれるけれど、そういうことを「称賛の対象」としなくてもいいのではないか。

まるっきり変わったら「イメージ壊された」とかいう苦情が飛び交うのは目に見えているが、赤の他人を起用するのだから、交代後は、「新まる子」「新波平」「新フネ」などとして活躍いただいても良い。そのうち皆、耳が慣れる。

 

アニメ界最大の関心事は、上述の84歳の交代時であろう。