5月1日に開幕する上海万博のPRソングが、シンガー・ソングライターの岡本真夜(36)の1997年のヒット曲「そのままの君でいて」の盗作との疑惑が出ている問題で、問題発覚直前に上海万博事務局が関係者を通じ、岡本の所属レコード会社に「岡本さんの楽曲をカバーしたい」と申し入れをしていたことが19日、分かった。“もみ消し工作”も判明したことで、事態は急展開。事務局側は事実上盗作を認める形で同日、正式に、岡本側に楽曲の使用を申請し、岡本側は使用を認めた。

  ◇  ◇

 岡本真夜の事務所は19日夜、上海万博事務局から「そのままの君でいて」の楽曲使用の申し入れを受け、承諾したことを報道各社にファクスで公表。岡本は盗作騒動には一切触れず、「世界中が注目するイベントである上海万博に協力する機会を頂き、とてもすてきなお話で光栄です」とコメントしている。

まあ、なんと気前がいいというか欲が無いというか。
そもそも上海万博側は、あろうことか、岡本さんの事務所側に、
「著作権を譲渡して欲しい」
と言ってきたのだぞ。恥知らずにも程がある。それは流石に岡本さんの事務所側も断った。

しかし・・・
支那の卑怯なところは、最初は盗作を否定していたのに(←これは餃子事件の当初と全く同じ態度である)、いよいよまずくなってくると、公に認める前に、こっそりと、岡本さんの著作権譲渡を求めて打診してきたことだ。いかにも謝罪を嫌う支那らしい態度だ。せめて、上海万博の最高責任者と、当の作曲者が、盗作を認め、謝罪のため日本大使館を訪れても良いくらいの話だ。しかし、万博という大規模な催し物のテーマソングで、盗作をするとは、なんというクズ作曲家だ。いくら支那では著作権という概念が希薄だからといって、程度というものがあろう。今回は、たまたま、皆が耳にする万博のテーマソングであったからばれたが、そこまで流れてこない曲なら、どれほど盗用されているかわかったものではない。
このテーマソングが、きちんと「岡本真夜作曲」とクレジット表示されるのであろうか。岡本さんと事務所側は、著作権使用料をきちんと請求するのであろうか。今回の件は、弁護士をはさんで、書類と金銭の面できっちりカタをつけておかないと、あの国は法制度が未整備なので、あとで何を言われるかわかったものではない。あまり日本人特有の「お人よし」を発揮すると、支那になめられるぞ。しまいには、
「岡本真夜は、もともと、あの曲を繆森に作ってもらい、歌っていた。その権利を返してもらっただけだ」
などといくらでも話を捏造しかねないからだ。

ふっと思った。これが「逆」だったら、どうなっていたであろう。逆、というのは、つまり、日本の万博か何かのテーマソングに、支那の曲をぱくったら、という場合である。
考えられるのは、以下の流れ。

(1)朝日新聞とテレ朝、毎日新聞とTBSあたりが、1面トップ、トップニュースで報道
(2)続いてNHK、その他の民放と新聞各紙も追随
(3)国会で、与党が野党の激しい攻撃を受ける
(4)支那の人民代表会議の会期中なら、「日本国盗作批判決議」を採択する。会期中でなければ、胡主席による「日本非難」の声明が出される。
(5)在中国日本大使が支那政府に呼び出しを食らい、激しく攻撃される。大使、ひたすら謝罪
(6)岡田外務大臣が、中国大使館に出向き、謝罪をする
(7)ぽっぽ内閣総理大臣が、国会の会期中であればその冒頭で、会期中でなければ記者団に会見を開き、謝罪をする
(8)ぽっぽ、北京と上海に出向いて謝罪行脚
(9)支那のネットで反日書き込み激増。若者らによる日本大使館攻撃がおこなわれる


・・・と、こういったストーリーが簡単に思いつく。これに対して、日本国民のなんとおとなしいことよ。

私は、外資系企業に勤め、外国人と結婚して以来、対外国には、簡単に謝罪をしなくなった。日本人は、日本人同士だと、謝罪をすることによって、ほとんど許し、あとは水に流す、という習慣を持つ。しかし、海外ではそうはいかない。謝罪の開始は損害賠償請求の開始であり、いくら自分が間違っていても、ガンとして謝罪しない人もゴマンと居る。文化の違いも分からず、ろくに事実を検証もせず、とにかく何でもかんでも謝っておけば許してもらえると思ってすぐぺこぺこしてしまう日本人、とりわけ、海外の習慣に疎い政府のお偉いさんが、どれほど失態を演じてきたかは、枚挙にいとまがない。

あと、どうしても気になることが1点。
これは相手が上海、支那である。
「日中両国の友好関係にかんがみ、これは決しておおごとにしないように、すぐ水に流すこと。楽曲は万博に使わせること」
という偏った圧力が、小沢 → 岡田 → 外務省(チャイナスクール)というルートで、岡本さんの事務所にかけられてはいまいか、ということである。