アラフォー妊娠

土曜日に挙式したカップルの新婦の方から、メールが来た。
なんとなんと、おめでたで、現在３ヶ月だという。
やったね～。

男女ともアラフォーだから、決まれば結婚も妊娠も早いとは思っていたので、デキ婚も大いに結構！と考えていたが、予想を上回る展開である。
嫁ぎ先の家族に、真綿にくるまれたように大切にされ、幸せだ、幸せだ、と言う。
彼のこともますます好きになったそうだ。
二人を紹介してよかった、どころの話ではない。

そういえば、私の母も、大昔、４０歳か４１歳くらいのとき、妊娠したことがあった。
私は当時まだ小学生だったので、４０にもなった母がどうして妊娠するのか、わからなかった。
そのくらい、小学生の私にとって、４０歳とは「年より」だった。
赤ちゃんなんか産んだら、土台丈夫でない母は、きっと死んでしまうに違いない。
そう思った私と私の兄は、烈火のごとく出産に反対した。私は、母が死んでしまうかもしれないという恐怖に震え、泣いた。
父は「お父さんとお母さん、もう一人子供欲しいんだよ」と言っていたが、母はほどなく、その胎児を断念してきた。
もし３人目などいたら、ただでさえ安月給の父では、家計は火の車だっただろう。
兄は東大だったからさほど金はかからなかったが、私が私大に行くことなど、奨学金や借金なしには絶対に無理だった。
今、私が、まともに就職できているのも、その命と引き換えだったかもしれない。

家族中に祝福されるアラフォーの妊娠もあれば、母のように、かなわなかったアラフォー（当時はこんな言葉はなかったけど）の妊娠もある。

いまや、アラフォーの妊娠なんて、珍しくもなんともなくなった。
隔世の感がある。