最近、おからは、真空パックになって、スーパーで売られている。
キューピー3分クッキングで、石原洋子先生が、最初はおからを中華なべでさらさらになるまで乾煎りするよう指導しておられたのが、妙に頭の片隅に残っていた。
http://www.ntv.co.jp/3min/recipe/20090422.html
で、出来上がったのがこれ。具は、ひからびそうになってきたゴボウのささがきと、残りものの京人参。あとはねぎの小口切りをたっぷり。干ししいたけを水にもどし、しいたけは具にしたが、その戻し汁と、それから、冷凍しておいた煮魚の汁をだし汁として使った。これまで、おからってたま~に煮ていたが、なんとなく納得がいかなかった。今回は石原先生のおかげでばっちり。先生のレシピでは、溶き卵を最後に入れるが、それは入れなかった。
我が料理の師匠であり、和食の達人である母に食べさせると、
「うん、120点!」
とのこと。ほっ。
うちのアメリカ人旦那は、和食をなんでも食べる。しかし、一般の日本の中高年男性が、「おからを煮たの」と聞いて、「あ~、おふくろの味」ってな具合に、じわ~んとしたものを感じてくれるようなリアクションは一切期待できません。鍋物禁止もそうだけど、国際結婚だと、そういうところが残念かな。なにせ彼は、1日3食、あるいは、毎日ちがうメニューが食卓に並ぶだけでびっくりしたほど貧しい食生活で育った人だから。
余談だが、いまやおからは「産業廃棄物」とみなされいる(最高裁判所平成11年3月30日判決)。
ひどいもんだな。豆腐より、繊維が豊富なこちらのほうをむしろ食べたほうがいいのに。
NHKの「ためしてガッテン」という番組によると、日本人すべてが1日15グラム(ティースプーン1杯くらい)のおからを食べれば、廃棄されないで済む、とのことだ。
もっとおからを食べましょう。