今月23日に75歳のお誕生日を迎えられる天皇陛下の胃と十二指腸に、炎症が見られたという。
人間、75歳であれば、引退し、悠々自適の生活を送ってもよい年齢である。が、陛下は公人中の公人、1年365日、重責を負われ、緊張のし通しで生活を送る運命にあられる。くれぐれもお大切になさっていただきたい。

亡き昭和天皇は、いつも「東宮ちゃんがいるから大丈夫」とおっしゃり、ご自身の次の世代に何のご心配を持たれていなかったと聞く。そういえば、私が子供のときから、懸命に公務に励まれる当時の東宮ご夫妻の姿はテレビのニュースでひんぱんに見た。美智子様という、この上なく優れた伴侶を持たれ、公務のみならず、宮中祭祀についても、歴代の天皇のうち、人一倍ご熱心だという。

陛下が前立腺ガンの手術を受けられたころから、「高齢の陛下の公務軽減」が叫ばれていたのにもかかわらず、今日まで、ほとんどその様子が見られないのはなぜか。

現東宮に、次期天皇としての自覚は十分おありなのだろうか。
既に50近い年齢に達しているにもかかわらず、ご両親ほど公務に励まれている様子は見受けられない。
たまにあったとしても、お一人で、何かの開会式に行くとか、年数回、海外訪問をする、といったところ。
登山をなさった、という、公務にはほど遠いニュースも時々聞いた。
ご両親とは違い、おヒマなのだろうか。

だいたい、「登山」と一言でいうが、東宮の登山1回に果たされる下準備の激しさをご存知で登っているのだろうか。
シモジモが、あらかじめ登山道を整備し、歩きにくい道、危険な箇所は完全に除外する。余計な枝などを伐採するため、皇太子の登山の前と後では、山林の樹木の様子が違ってしまう。山の家にも、特別なシャワーとか照明器具だとか、本来なかったものを設置する。ここまで舞台が出来上がったところに、彼は数え切れぬほどの御付を連れて、悠々のぼっているのだ。一体、彼の登山一回に付き、税金がいくら消費されるのだろう。

現在の両陛下が現東宮のご年齢だったときにこなされた公務の数に比べれば、現東宮の公務の数は、桁外れに少ないだろう。東宮妃が「適応障害」という病名で、5年間も活動不能(その割には、グルメやショッピング、スキーやオランダ旅行などでは大層お元気そうなのだが)に陥っているのがネックになっているのは認める。が、そもそも、公務をしない妃など、前代未聞である。東宮妃も、ご結婚から15年もたって、いまだ皇室におられることがストレス、かつ、ご病気の原因なのであったら、思い切って離婚をなさるのが皆に最良の選択ではないのかと思う。いやな皇室に不承不承とどまる妃など見たくない。紀子妃のように、懸命に宮中のしきたりになじもうとする妃を見ていたい。

東宮夫妻には、かろうじて女児が一人授かったが、同内親王殿下の肉声が、3歳のとき、絵本を上下逆に読みながら「パパも」と言った、東宮撮影のビデオから、一切公開されなくなったのは何故なのだろう。

紀宮殿下のご誕生から、皇室には、9人連続して女児しか生まれなかった。どう考えてみても、異様に過ぎる。9人生まれて一人も男児が生まれない確率は、512分の1。天は、皇室に対して何らかのメッセージを送ろうとしていたのだろうか。世界最古の皇室は、果たして、あと何代続くのだろうか。