今夜、Yahooを開いてみたら、こんな記事が出ていた。

「子供3万3千人保険証なし=世帯主の国保滞納で

厚生労働省は30日、国民健康保険(国保)の保険料を滞納したために保険証に代わる「資格証明書」を交付された世帯が全国で約33万世帯に上り、この中で中学生以下の子どもが約3万3000人いるとの調査結果を発表した。資格証明書では、医療機関の窓口で医療費全額をいったん自己負担しなければならないことから、子どもが必要な医療を受けられなくなる恐れがある。
 同省は児童福祉などの観点から、緊急の場合には短期間有効な保険証を交付するよう、同日付で自治体に通知した。」

なんか、変だなあ。
滞納の原因を全く分析せず、とにかくひとくくりに、子供という弱者を出しにして、子供を守らねばとかいう話のようだ。
滞納には、いろいろな原因がある。本当に貧困しているなら、役所に相談すれば、保険料の減免制度なども利用できるであろう。ただ、給食費の滞納と同様に、払えるのに払わない人も必ずいるはずだ。とにかく、料金を払わない者にはサービスを利用する権利は基本的にはないのである。ぎりぎりの家計であっても、必死に保険料を払っている家庭もあるのに、払わないことがあたかも非でないかのように、ただ子供が医療を受けられなくなる、とかいう奇妙な理論を展開している。厚生労働省もわけがわからん。緊急の場合には短期間な保険証、だと?普通、私らは、病院にかからない月のほうがよほど多い。だけど、「今月は病院にかかりませんでしたから、納めた保険料を返してください」なんてバカなことは言えないのを知っているから、黙って保険料を納めつづけている。病院にかかろうとかかるまいと、無条件でかならず毎月料金を納めるのが保険という制度ではないのか。そんなら、私だって、緊急のときだけ、短期間有効な保険証が欲しいわい。

変な記事、というか変な話、もう一つ。
神奈川県平塚市にある神田高校という、年間100人程度の中退者が出る大変問題の深刻な高校で、学校を良くしたい一心から、受験者のうち、服装や眉などをチェックしてペーパーテストの合格者を落としていことが問題となり、この校長は事実上更迭されたという。
受験会場にまともな格好をして来ない中学生も、そういう服装で平気に受験会場に行かせる親もバカだ。高校は義務教育ではないのだから、校長の裁量で点数以外にも一定基準を決めることは許されるのではないかと思う。ただ、「あと出し」だったな、とは思う。最初から堂々と、「本校は茶髪、ピアス、化粧、眉そり、ミニスカート、ズボンずり下げ等は入学をお断りします」と宣言しておけばよかった。

高校といえば、この4月、高校に払う9万円(だったかな)の入学金が払えず、高校の入学式の出席を高校から拒否され、確か、式の間、校長室かどこかに待機させられていたのを「不適切な取扱いだった」と高校側に謝罪させたという話もあったなあ。高校は義務教育ではないし、必要なお金を払っていないのなら入学する権利がないのは当たり前。なのに、なぜこの高校を非難する論調をマスコミは取ったのか、これもわからなかった。