今回は、KARAが所属する事務所「DSPメディア」の李湖淵社長に賞状を贈らせていただきました。

賞状をお贈りしておきながら・・・李湖淵社長に関しましては当然のことながら詳細は明らかになっておりません。
すなわち僕もよくわかりません。申し訳ございませんm(_ _)m

しかし、紛れもなくKARAを世に送り出してくれた人です。
もし李湖淵社長がいなければKARAも存在すらしなかったでしょう。
もし李湖淵社長の死力がなかったならば、現在のKARAの地位は築けていなかったでしょう。
だからこそ賞状を贈らせていただきました。
ではここで、僕とKARAの出会いについて少々お話させていただきたいと思います。
あれは、今から数年前・・・
当時僕は松岡組(仮名)という反社会的団体に所属しており、主に借金の取立てを担当業務としていたのです。
来る日も来る日も負債をかかえている零細企業に出向き、脅し、すかし、時には暴力行為を行うという荒んだ日々を過ごしていました。
当然、法律違反の法外な金利、そして取立て行為。
そんな日常に嫌気がさし自暴自棄になっていたある日・・・ふと立ち寄ったラーメン屋で流れていたBGMこそKARAの[Mr.」だったのです。
それを耳にした瞬間、僕は箸が止まり、それ以降一口もラーメンを食べることができませんでした。
そして僕は決意したのです!
KARAに会いに韓国へ行こう!と。
しかし、組長に相談したところ「ナメてんのかテメー」と一喝され、次の瞬間、目の前にあったガラスの灰皿が頭を直撃しました。
それでも僕は諦めませんでした。
土下座をし、どれだけKARAが素晴らしいアイドルグループなのかを話たのです。
すると5時間後、根負けした組長が「そこまで言うなら一週間やる!それまでにヒップダンスとやらをマスターしてみろ!もしそのダンスを見て俺が感動したら、その時は組を辞めてKARAの追っかけになることを認めてやる!」と言ってくれたのです。

その日から僕はYouTubeを見ながら必死にダンスを練習しました。
そして運命の日・・・
組長はわざわざ区民会館の一室を用意してくれました。
衣装に着替え部屋に入ると組長以下、全員が揃っているではないですか!
ラジカセを置き、一礼した僕は深呼吸をして再生ボタンを押しました。
そして無我夢中で踊ったのです。
曲が終わり、一瞬の静寂が室内を包んだのですが、次の瞬間・・・
「ふざけんなテメー」「ぶっ殺すぞ!」「エンコ詰めろコラ!」など怒号が飛び交い、
ボロ雑巾の様にボコボコにされました。
意識を失いどれだけ眠りの中にいたのでしょうか?
気がつくとそこは病院のベッドの上でした。
「あ~ダメだったか、流石に一週間でMr.のフリをマスターするのは無理があったか・・・明日からまた仕事頑張ろう」と諦めかけていたその時、病室のドアが開き、組長が入って来たのです。
この時僕は、この世界流のケジメを覚悟しました。
しかし、組長の口から出た言葉に一瞬耳を疑いました。
「感動したよ。世界一のKARAファンになれや」そう言って韓国行きのチケットを差し出してきたのです。
「オヤジ・・・」それだけ言うのが精一杯でした。
涙が溢れ次の言葉が出てきません。
こうして僕はこの世界から足を洗い、カタギとなり今に至ります。
もし、あの時のラーメン屋でKARAが流れていなかったら今頃は塀の中だったかもしれません。
もし、あの時、必死にダンスを練習していなければこの世に僕はいなかったかもしれません。
そんなKARAは僕の命の恩人です!
※当然のことながら、このドラマはフィクションです。最後までお付き合いいただきありがとうございます。