中国には様々な太極拳があります。その中でも楊名時(ようめいじ)が日本に紹介した「24式太極拳」、または「楊名辞太極拳」と呼ばれているものに、私は出会いました。易とも関わりが深く「八段錦」という動作も、易の八卦からきていると言われています。
その太極拳に出会ってから、1年が過ぎました。なぜそれを始めようとしたかと言いますと、私自身3年前胃ガンを患い、生死の境をさまよいました。そして、健康を取り戻すべく太極拳を始める事になりました。
私の胃の4分の3はガンで摘出したので、残りの4分の1で生活していかなければなりません。以前のような、食事の量は取れなくなりました。一日5食を試みる事もありましたが、仕事の都合上それも叶わず、途方に暮れていた所、友人からの誘いもあって、太極拳を始めることになりました。食事を気で補おうと思ったからです。
最初は太極拳の教室を見学していました。4回までは無料で見たり、少し参加したりもできるシステムだったので、気軽に通いました。振り返ると、その太極拳の教室で、生徒さんが優しく話しかけて下さったことも、入部するきっかけにつながったと思います。師範が夫妻で運営しているアットホームな教室です。
太極拳は、その流れるような動作からの「体操」としての要素もありますし、同時に「気」を取り込んだり、吸ったり吐いたりの「呼吸法」としても優れています。それらを同時に行える、優れた健康法だと私は確信しています。
私は最初も今も周りの生徒さんの動きに合わせたり、師範の動作を見、解説の言葉を聞いたりしました。見よう見真似でついてゆく事を1年間続けました。
毎日の日課は、朝の新鮮な空気を入れながら、気を体内に取り入れ、太極拳のDVDの動作を真似る事を続けていました。そして、今の課題は技の暗記です。自分一人ですべての動作ができるようになることが、師範になるという目標の達成に欠かせないからです。