十二運の予備知識 | 運命学の研究

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大阪(新大阪、石切等)でプロの易者として活動している武部泰莞のブログです。
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● 十二運の予備知識


大阪の易者 武部泰莞です、こんにちは。

 

 

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十二運を考える上で必要ないくつかの予備知識の説明を入れておきます。

 

 

① 十二運とは

運勢の強弱や盛衰を、成長過程に喩えて名づけられたもので、「病」だから病気をするとか、「死」だから死ぬという意味で取るものではありません。

 

 

これを用いるのは初歩の鑑法ではありますが、意外に当たっているように感じるところも多く、使えないというわけではないのかもしれません。

 

 

ただし、そのために四柱推命で人の運勢を十二運だけで判断するのは無理があることに気づかない、理論破綻していて大事なところが分からなくなってしまうということにもなりかねませんから、扱いには注意すべきであると言えます。

 

 

 

② 十二運それぞれの意味

長生……この世に生まれたとき。

 

沐浴……裸で産湯に浸かる。

 

冠帯……青年期に入り、一人前になる。

 

建禄……社会に出て大いに活躍する時期。

 

帝旺……絶頂期。

 

衰……頂点から次第に衰えていくとき。

 

病……老衰期で、元気少なく、病気がちな時期。

 

死……人生の終わり。

 

墓……埋葬されるとき。

 

絶……その人のことを知る人もいなくなったとき。

 

胎……輪廻して母体内で再び生を受けるとき。

 

養……母体内で養われ育つ時期。

 

 

③ 陽生陰死

同一五行の陽干の長生にあたる支が、陰干では死にあたり、また陽干が十二支の順に長生、冠帯、建禄……と進んで行くのに対し、陰干は逆に進んで行くことになるという説があります。

 

 

滴天髄の「干支總論」でも、この説は批判されていますから、敢えて陰干陽干の別は取らず、同一五行の干は同一の十二運を取ると考えることにします。

 

 

④ 土の十二運

木(甲乙)の十二運は、

寅(建禄)、卯(帝旺)、辰(衰)、巳(病)、午(死)、未(墓)、申(絶)、酉(胎)、戌(養)、亥(長生)、子(沐浴)、丑(冠帯)

 

火(丙丁)の十二運は、

寅(長生)、卯(沐浴)、辰(冠帯)、巳(建禄)、午(帝旺)、未(衰)、申(病)、酉(死)、戌(墓)、亥(絶)、子(胎)、丑(養)

 

金(庚辛)の十二運は、

寅(絶)、卯(胎)、辰(養)、巳(長生)、午(沐浴)、未(冠帯)、申(建禄)、酉(帝旺)、戌(衰)、亥(病)、子(死)、丑(墓)

 

水(壬癸)の十二運は、

寅(病)、卯(死)、辰(墓)、巳(絶)、午(胎)、未(養)、申(長生)、酉(沐浴)、戌(冠帯)、亥(建禄)、子(帝旺)、丑(衰)

 

 

と、それぞれ決まっているのですが、土の十二運だけは問題があり、そのため色々な十二運があるようです。

 

 

中には、十二運の順番を排除して、土支のところに建禄や帝旺を取り合えず入れてあるというものまで、私は見たことがあります。

(何の本だったかは忘れてしまいましたが)

 

 

代表的なものは、土を火に寄せるか、土を水に寄せるかの2パターンのものです。

 

 

それぞれに考えられた理由はあるのでしょうが、泰山流四柱推命では伝統的に火土同根と言って、土を火に寄せる十二運を採用しているようですから、それに倣うことにします。

 

 

つまり、土(戊己)の十二運は、

寅(長生)、卯(沐浴)、辰(冠帯)、巳(建禄)、午(帝旺)、未(衰)、申(病)、酉(死)、戌(墓)、亥(絶)、子(胎)、丑(養)

 

 

と考えておくことにします。

※ちなみに、断易や九星術では水に寄せた十二運を私は用いています。

 

 

 

運命学実践家・易者 武部泰莞

 


 

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