● 吉野の葛屋 中井春風堂さんへ
大阪の易者 武部泰莞です、こんにちは。
今日は奈良の吉野へ桜を見に行って来ました。
……あれ?あんまし咲いてないよ 苦笑
去年も4月3日に行ったんですが、その時は中千本~上千本あたりは満開で、調度良かったんですが、今年はまだみたいで。
まぁでも、寒いながらも色々と吉野を満喫しておりました。
その中でも、一番が葛屋 中井春風堂さんへ行ったこと。
前に秘密のケンミンショーで見て、「今度吉野へ行ったら、絶対に行く!」と決めていたところです。
予約をして、賞味期限10分の葛餅と葛切りをいただきました。
吉野本葛の上品な味わいでした。
いただく前に、店主の中井孝嘉さんから葛についての様々な説明があり、それがまたこの味わいに深みを感じさせるもので、非常に面白かったです。
店先で、葛についての説明と実際の調理の様子を見せて下さっていたのですが、そういう店は他になかったんですよね、こんなに吉野葛の本場なのに。
ふと、この中井さんがどのような人なのか見てみようと思って、人相は良いので他の方法をと考え、お名前を易卦に変換するというのをしてみました。
すると、天火同人の上九になりました。
これは本来、梅花心易の立て方ですが、僕は周易的な解釈をするので、易経の言葉を下に示してみます。
同人于野、亨。利渉大川。利君子貞。
(人と同じうするに野においてす、亨る。大川を渉に利し。君子の貞に利し。)
彖曰、同人、柔得位得中、而應乎乾。曰同人。同人曰、同人于野、亨。利渉大川、乾行也。文明以健、中正而應、君子正也。唯君子為能通天下之志。
(彖に曰く、同人は、柔位を得て中を得る、而して乾に應ず。曰く同人と。同人曰く、同人野においてす、亨る。大川を渉に利ありとは、乾の行くなり。文明かにして以て健なり、中正にして應ずるは、君子の正なり。唯だ君子のみ能く天下の志を通ずと為す。)
象曰、天與火、同人。君子以類族辨物。
(象に曰く、天と火は、同人なり。君子以って族を類し辨物す。)
上九、同人于郊。无悔。
(上九、同人郊においてす。悔无し。)
象曰、同人于郊、志未得也。
(象に曰く、同人郊においてすとは、志未だ得ざるなり。)
さて、同人の卦というのは人と同じことをするということですから、つまりライバルが多いということです。
実際、吉野には葛餅や葛切りを出す店は沢山あるのです。
そんな環境で店の中、つまり調理場の中に籠っているのでは他と同じでしかなく、何ら自分の哲学を外に示すことは出来ない。
だから、外に示す必要があるのです。
ここまでで、十分卦の意味が出ているなぁと思うのですが、そこから更に上九の哲学まで持っておられるようで驚きました。
郊においてす、という精神は、つまり周りの喧騒に関わらない姿です。
実はこのお店、「中井さんの説明と調理と、その後食べる時間」を予約するので、回転率のような考え方とは一線を画しているようでした。
飲食店として考えるなら、多分非効率的で儲からないスタイルです。
葛餅と葛切り、両方で1,600円ですから、割とリーズナブルな価格です。
ですが、この中井春風堂さんは、葛屋さんがメインで、葛の良さや面白さを伝えるというのが中井孝嘉さんのお仕事です。
そして、葛のことを知ったお客さんがお店の商品の購入するということに繋げていくというのが、おそらくこの「賞味期限10分」の狙いなのでしょう。
こういうところは、ある意味現代の商売だなという感じですね。
商売商売していない、その語り口は、好きなことに没頭されていることの表れのように感じました。
何とも、天火同人の上九に相応しい方だなと、顔には出さずに密かに感動しておりました 笑
そんな感じで、今年の吉野も非常に楽しんだわけでありました。
また来年も、吉野に来たいなと思いました。
運命学実践家・易者 武部泰莞
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