形象(滴天髄) | 運命学の研究

運命学の研究

大阪(新大阪、石切等)でプロの易者として活動している武部泰莞のブログです。
運命学について書いています。
(アメンバー限定記事は、生徒さんと卒業生のみに公開しています)

 

十、形象

兩氣合而成象,象不可破也。

 

(両気は合して象を成す、象は破るべかざるなり。)。

 

 

原注:天干屬木,地支屬火,天干屬火,地支屬木,其象則一。若見金水則破,餘倣此。

 

(天干が木に属し、地支が火に属す、天干が火に属し、地支が木に属す、其の象は則ち一なり。若し金水を見れば則ち破る、餘は此に倣え。)

 

両神成象格のことを言いたいのでしょう。

(天干が全て木で、地支が全て火のもの、また天干が全て火で地支が全て木のようなものは、本当は両神成象格ではありませんが)

 

 

両神成象格の場合、普通命式のようには用神を取ることが出来ません。

 

 

この例にある木と火の両神成象格であれば、金と水の運は破格であるとします。

 

 

 

五氣聚而成形,形不可害也。

 

(五気は聚りて形を成す、形は害するべかざるなり。)

 

 

原注:木必得水以生之,火以行之,土以培之,金以成之。是以成形於要緊之地,或過或缺,則害。餘皆倣之。

 

(木は必ず水を得て以て之を生じ、火を以て之を行らし、土を以て之を培い、金を以て之を成す。是れを以て要緊の地において形を成し、或は過ぎ或は缺け、則ち害する。餘は皆之に倣え。)

 

 

これは五行が揃っているもの(所謂五気周流)のことを言っているのでしょう。

 

 

五行がただ揃っているだけでは意味がありませんが、ある条件が満たされるものであれば、比較的穏やかな人生を送ることが出来ます。

 

 

ただし、そういう人は大きく発展するというタイプではありません。

(そもそも、そんな野心がないので)

 

 

 

獨象喜行化地,而化神要昌。

 

(独象は化地に行くを喜ぶ。而して化神は昌んなるを要す。)

 

 

原注:一者為獨,曲直炎上之類也。所生者為化神,化神宜旺,則其氣流行,然後行財官之地方可。

 

(一なる者は独を為す、曲直炎上の類なり。生じる所の者は化神と為し、化神は旺ずるを宜しきとする、則ち其の気は流行し、然る後に財官の地方に行るべし。)

 

 

ここでいう化地というのは、食傷の五行のことです。

 

 

化神というのは、曲直、炎上、稼穡、従革、潤下のような命式本体の五行と考えれば良いでしょう。

 

 

これらの命式は旺じていて昌んですから、炎上を除いて、洩気の五行の運が良いのです。

 

 

これは破格の運、つまり官星の運から身を守ることが出来るからです。

 

 

普通命式の場合は、食傷が官星の災いから守るような役目を果たすと単純に言うことは出来ませんから、注意せねばなりません。

 

 

 

全象喜行財地,而財神要旺。

 

(全象は財地を行るを喜びて、財神は旺ずることを要する。)

 

 

原注:三者為一,有傷官而又有財也,主旺喜財旺,而不行官殺之地方可。

 

(三者は一つと為す、傷官有りて又財有るなり。主が旺ずれば財旺ずるを喜び、而して官殺の地方に行るべかざるなり。)

 

 

原注にある三者というのは、ここでは日干と傷官と財星のことを意味しているようで、日干が強ければ余裕をもって傷官に漏気することが出来、傷官は財星を生じ、財星もその根を得て強いのですから(通根という意味ではない)、喜ぶべき財になるということが書かれています。

 

 

それ以上に官星まで流れると却って良くないのです。

 

 

同様に、もし日干が強くて食傷がなく、財星あって官星の根になるのであれば、食傷の運は却って良くありません。

 

 

この文は、用神取用の急所になる箇所です。

 

 

 

形全者宜損其有餘,形缺者宜補其不足。

 

(形全き者は其の餘り有るところを損じるが宜しく、形缺けたる者は其の不足を補うが宜しい。)

 

 

原注:如甲木生於寅、卯、辰月,丙火生於已、午未月,皆為形全;戊土生於寅、卯、辰月,庚金生於巳、午、未月,缺。餘倣此。

 

(寅卯辰月生れの甲木、巳午未月生れの丙火、皆形全きを為す。寅卯辰月生れの戊土、巳午未月生れの庚金は、缺けたるものなり。餘は此れに倣え。)

 

 

所謂扶抑の話が書かれています。

 

 

が、単純な扶抑では良くありません。

 

 

よくやる間違いは、命式にない五行を補充すれば良いというものですが、それは愚かな間違いです。

 

 

単純に身旺だから漏気すれば良いとしか考えていなければ、前文で解説したような事態になりかねません。

 

 

四柱推命を鑑定で用いるというのであれば、徹底的に理を追求して、まずは必要な五行十干十二支を見極められるようにならなければいけません。

 

 

見極められなくて、間違ったことをアドバイスするというのなら、人を不幸にする力に加担することになるということを、鑑定者は常に肝に銘じておかねばなりません。

 

 


 

 

 

 

運命学実践家・易者 武部泰莞

 


 

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