● たとえ良書と言われていても……
大阪の易者、武部泰莞です、こんにちは。
数年前に購入した本です。
『中国命理枢要』……著者の鮑黎明先生(故人)
は30歳になる前にはこの本を書かれていたようですが、購入時の僕(当時28歳)のレベルでは理解出来ませんでした。
ふと、「今なら分かるんじゃないかな?」と思い立って、積読本の中から引っ張り出してきて、読んでいます。
一番印象に残るのは、鮑黎明先生の占術に対する態度です。
20代で書かれたものですから、若さ故の攻撃的なところが前面に出ている感じなのですが、それでも占術の研鑽を積もうという態度が、非常に魅力的であり、また僕自身感化されるところです。
ですが、やはり感じられるのは、もう35年も前の本であるということ。
鮑黎明先生のこのような態度から、占術に対する自分自身の態度を改めようというのなら、読む価値は十二分にあると思います。
ですが、四柱推命の理論部分には、やはり古さが散見されます。
(紫微斗数の方は分かりません)
温故知新という言葉もありますが、古いものだけが良いというわけではありません。
この本が書かれてから35年……その間にも、四柱推命の理論は進化しているのだなぁと。
僕としては、その発見が出来たことが面白かったわけですが。
例を挙げておけば、冬月の大樹の日(甲日)に生まれた場合、必要な星(用神)を太陽(丙)とされていたこと。
これは鑑定を積む中で、太陽が現れた(丙や巳午未の運が来た)だけでは明らかに苦労が多くなるということが分かるものです。
間違って欲しくないのですが、このことで僕が鮑黎明先生を批判しているわけではありません。
四柱推命が、そこから更に進化したということを言いたいのです。
(未だにそんな古い理論を信じて、えらそーにしてるオエライサンがいっぱいいるようですが)
もちろん、本の内容には、今にも通じるところもあるわけですが……だから、良書と言われていても、やはり自分で研究していかねばならないところは沢山あるということは、理解しておかねばなりません。
理論のために鑑定するわけではないのですから。
運命学実践家・易者 武部泰莞
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