表彰式が終わった後、帰国まで2日半は北京観光をしました。
最後に北京に行ったのは、多分20年位前のこと、我が家の4人と姪っ子二人、そして父の総勢7人で北京2泊3日の激安旅行(たぶん29800円)。当時小学生だった姪っ子がもう2児の母ですから、はるか昔のことのようです。
さてさて、20年後の北京はどうなっているのでしょう。
私は中国のスマホを解約せずに持っていましたので、スマホでタクシーも呼べるし、ウィチャットでお金も払えました。北京での滞在時間は限られていますので、先ずはタクシーを呼んで故宮を目指しました。
故宮の東門でタクシーを降りて、入場券売り場に向かいました。行ってみると、なんと故宮はネットで予約しないと入れないとのこと。インフォメーションでお尋ねすると、明日の分なら予約出来るというので、予約の仕方を教えていただき、その場で予約しました。インフォメーションは人も少なく、係りの方がとても優しく親切でした。
故宮は入れなかったので隣の中山公園に入りました。入場券は60歳以上は無料でした。ここは人もさほど多くなく静かで、黄葉した銀杏の木がとてもきれいでした。中山公園を出て、天安門広場に続く大通りに出ました。故宮は見られなかったので、天安門広場でも観光しようと天安門を目指して歩いていくと、予約必要みたいな看板がありました。ここも予約しないと入れないの?と看板の前で立ち止まっていると、行列の方から戻って来た人が、予約が必要みたいだよ。というので、えー?ここも?と話していたら、側の台の上に立っていた迷彩服の警備のお兄さんが突然、「予約は要らないよ」と教えてくれたのです。台の上でじっと立って人々を見張っているお兄さんがいきなりしゃべったのですから驚きました。おかげで天安門広場を諦めることなく行列に並び、セキュリティチェックを受け、無事天安門広場に入ることが出来ました。
天安門に掲げられた毛沢東の肖像画、40年前に初めてここに来たときのことを思い出しました。故宮で迷子になって、わけもわからず天安門のしたをくぐり抜け、振り返ったら毛沢東の肖像画があり、「ここが噂の天安門か~」と迷子になったことも忘れ写真を撮っていたあの日から、はや40年が過ぎたのです。あの時見た毛沢東はもっと大きかった気がします。それもそのはず、今や毛沢東の肖像画の真下には気軽に行けないようです。門の手前に柵があって、近くまで行けないのです。道路の向こうの広場には、地下道を通らなければ行けません。以前は横断歩道を渡れば行けたのに。広場に入るのにセキュリティーチェックがあるわけですから、広場で凧揚げなんかしている人はいません。以前は、いろんな凧が上がっていて、凧やらおもちゃを売る人がたくさんいましたが、今は人はたくさんいるのですが、がらんとした広場になったような気がします。
道沿いのお土産屋さんを冷やかしながら、前門の所まで来て、昼食になりました。今日のランチは北京ダックです。鳥の形をしたきれいなお皿に並べられた北京ダックと炒め物を頼んで二人で3000円ほど、美味しくいただきました。
夕飯を食べなくてはなりませんが、どこへ行ったらよいのやら、タクシーを捕まえて「北京で一番賑やかなところに連れて行って」とお願いしたら、古い路地、お土産屋さんの通り、いかにも観光客が好きそうな所でしたが、どうも王府井の近くだったようです。
今日の夕飯はこれも北京名物「涮羊肉」にすることにしました。ちょっと路地を入ったところの庶民的な店でしたが、値段もお手頃で美味しかったです。羊肉だけでなく、牛肉もありました。サービスで出て来たお茶が、ナツメやらなにやら入っていて赤くてとてもきれい、味も美味でした。
そのごお土産を買ったり、伝統服を着て写真を撮ったり、ホテルに帰ったら10時過ぎになっていました。