読売新聞より

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191128-00010000-yom-sctch

 

 

 

11/28(木) 12:10配信

 

 鶏をカゴ(ケージ)の中で飼育するのではなく、屋内外で放し飼いする「平飼い」。平飼いの鶏の卵が、小売店や飲食店で広がりを見せている。アニマルウェルフェア(動物福祉)推進の観点から取り扱う店や企業が増えており、健康的な環境で育った鶏の卵は質が良いと評判を呼んでいることも背景にあるようだ。(宮沢輝夫)

 

広がる「動物福祉」…屋内外で放し飼い「平飼い」の鶏卵が好評

会田共同養鶏組合の鶏舎で平飼いされる鶏たち。止まり木にのって休んだり、奥の巣箱で卵を産んだりしていた(長野県松本市で)

 

殻も中身もしっかり、味も濃い

コッコッコッ――。

鶏たちが地面をつつきながら自由に歩き回り、止まり木に飛び乗る。陽光が入り、風通しがいい鶏舎の床にはおがくずが敷かれ、巣箱に産みたての卵があった。

長野県松本市の会田共同養鶏組合は、ケージ飼いで19万羽、平飼いで5万羽の鶏を飼育している。平飼いはケージ飼いよりも手間がかかるが、同組合品質管理課長の松本光世さんは「鶏がよく運動するので卵の殻も中身もしっかりしており、味が濃い」と話す。

 


 首都圏を中心に約40万人の組合員がいる生協「生活クラブ」は、同組合から仕入れた平飼い卵を4月から本格的に扱い始めた。価格は6個入り270円(税抜き)。ケージ飼い卵10個入り248円(同)よりも割高だが、組合員に好評だという。

 

 

広がる「動物福祉」…屋内外で放し飼い「平飼い」の鶏卵が好評

「平飼い」と書かれた卵のパッケージを手にするスーパーの店員(東京都港区のサミットストア三田店で)

 
値段は高いが、健康によいイメージ

公益社団法人「畜産技術協会」が2015年に公表した調査によると、国内鶏舎の9割以上がケージ飼いだった。一方、認定NPO法人「アニマルライツセンター」によると、欧米や豪州の小売店で売られている卵は、平飼いがケージ飼いを上回っている。海外では大手スーパーチェーンやホテルグループが近年、平飼いの卵だけを扱うことを相次いで宣言しており、同センター代表理事の岡田千尋さんは「動物福祉が重視されている欧米では、消費者も平飼いを支持している」と指摘する。
 

家畜を健康的に飼育する動物福祉が海外で広がりつつあることを受け、日本でも平飼い卵が入手しやすくなった。同センターが今年行った調査では、平飼い卵を扱うスーパーの割合は51%。15年に実施された同様の調査の22%から、大幅に増えた。首都圏で115店を展開する「サミット」(東京)は、12年から平飼い卵の扱いを始めた。広報担当者は「健康によいイメージがあり、日本でも需要が高まってきた」と明かす。

東京都江東区の会社員女性(37)は、平飼い卵を買うために、わざわざ遠いスーパーに足を運ぶ。「いい環境で飼育された鶏の卵は、より安心、安全な気がする。ちょっと高いが、平飼いが広がれば値段も下がるのでは」と期待する。

 

 

スタバも取り組み

米コーヒーチェーン「スターバックス」は、日本を含む世界の直営店約2万店で使う鶏の卵を20年までに全て平飼い卵にすることを目指している。だが、日本では平飼い卵の生産量が少ないため、スターバックスコーヒージャパンは「努力はしているが期限までの達成はハードルが高い」と、頭を悩ませている。

こうした中、平飼いを拡大させようという動きもある。一般社団法人「アニマルウェルフェア畜産協会」(北海道)は、生産者や流通・加工業者向けのセミナーを開催するなど、動物福祉の啓発に努める。同協会事務局長の奥野尚志(ひさし)さんは「平飼いを導入するには設備改修などが必要。時間はかかるかもしれないが、消費者の要望が大きくなれば、広がりは加速するだろう」と語る。

大学院大学至善館教授の枝広淳子さんは「健康的な環境は、鶏の卵や肉の質にも好影響を与える。平飼いの鶏が増えることは消費者の利益にもなる」と指摘している。

 

 

転載以上

 

 

*アニマルウェルフェアについて:農林水産省

http://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/animal_welfare.html

 

 我が国も加盟しており、世界の動物衛生の向上を目的とする政府間機関である国際獣疫事務局(OIE)の勧告において、 「アニマルウェルフェアとは、動物が生活及び死亡する環境と関連する動物の身体的及び心理的状態をいう。」 と定義されています。
 

アニマルウェルフェアについては、家畜を快適な環境下で飼養することにより、家畜のストレスや疾病を減らすことが重要であり、結果として、生産性の向上や安全な畜産物の生産にもつながることから、農林水産省としては、アニマルウェルフェアの考え方を踏まえた家畜の飼養管理の普及に努めています。

 

 

*一般社団法人アニマルウェルフェア畜産協会

http://animalwelfare.jp/

 

 

 

 

※こちらも知っていてほしい。 アニマルライツセンターさんより

バタリーケージ:日本の状況を知ろう

https://www.hopeforanimals.org/eggs/235/

 

卵を生まないオスのひよこは生きたまま殺処分されています。

閲覧注意 クリックするとすぐ画像が出てきます。 

https://www./eggs/427/hopeforanimals.org

 

 

*今日上がっていた記事です。

こちらも読んでみてください。

私自身も薬を服用していないわけではありませんが。

withnewsより

「実験動物」に言い続ける「ごめんね」 それでも辞めない理由 お風呂と散歩と……できる限りのことを
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191122-00000002-withnews-sci

 

 

 

 

★東京オリンピックの選手に出す食事に関しても、アニマルウェルフェア推進の観点から取り扱うものをという意見が多く出ていますね。

海外ではそれが当たり前となりつつあるので日本の動物に対する意識が問われるという点からもということだと思うのですが。

 

狭いバタリゲージに入れられている鶏は悲惨です。

一般的に売られているものはみなそうですが。

知らないで当たり前に購入している人が多すぎるのですね。

通院している病院近くのスーパーでこちらの会田の平飼いたまごを見つけて購入しています。

10個で400円くらいですかね。

平飼いたまごは少し高めですので、どこもだいたい6個入りのものが多いですが

こちらは10個入りでかなりお安いほうだと感じます。

この価格で、動物福祉に貢献できるのなら安いものだと感じます。

場所により価格は異なるのでしょうが。

ちなみに、会田さんは内閣総理大臣賞受賞農場さんです。

今では大手のスーパーなら1点くらいは平飼いたまごが置かれていますし、通販でも購入できます。

よく行く一番近いスーパーでは平飼いは置いていないので、メールでお願いしてみようかなと思います。