猛暑の犠牲：オーストラリアの野生馬たちの死

ひかたまさんより

http://shindenforest.blog.jp/archives/78183854.html

2019年01月24日

ブランビー

オーストラリアの野生馬のことを
「ブランビー」と言います。

オーストラリアにはもともと野生馬はいませんでした。
 

ブランビーは
入植者たちがオーストラリアに持ち込んだ馬が
逃げて野生化したもの。

ブランビー種は、
サラブレッド種やクライズデール種、ポニーなどが交雑して
オーストラリアの高温で乾燥したアウトバックの過酷な環境に適応した馬です。

とても強く、粗食にも耐える能力を持っています。

ブランビーを捕獲して
再び家畜化された馬は、
オーストラリアン・ストック・ホースと呼ばれています。
2000年のシドニーオリンピックの開会式にも参加しています。


今年のオーストラリアは異常な猛暑になっています。
オーストラリア各地で
最高気温が 45℃を超える地点が続出。


オーストラリア内陸部ノーザンテリトリー州のアリススプリングでは
ショッキングな光景が報道されました。

ブランビーたちが
大量死しています。
Ralph Turner/Alice Springs Community Forum/Facebook


ブランビーたちの水場は枯渇し
たくさんのブランビーたちの遺体が横たわっているのが
発見されました。

水の枯渇による
脱水死です。

facebook.com/ASCForum


ここは「深い穴：Deep hole」として知られていた数少ない貴重な水場です。
完全に枯渇しています。

ケニヤの大干ばつの時には
救世主ウォーターマンが現れましたが、
今回は自然のまま。


残念なことですが、
人に殺されるよりもマシなのかも・・・

ニューサウスウェールズ州政府は
コジオスコ国立公園に暮らしているブランビーたちの
90％を殺す計画で動いています。

abc.net.au


私も今から30年以上も前
オーストラリアのアウトバック（砂漠地帯）に住んでいた時は
ブランビーたちと友達でした。



とても強く、賢く、美しく、優しい動物です。
普通は人には懐くことはなく、近づくこともできない野生馬ですが、
いつも一緒にいました。

人の都合で
殺戮計画を立ててしまうことが
とても悲しく思います。

なんとか共生の道を見出せないものでしょうか。

ブランビーよりも
人の方が自然破壊を行っているのに、
動物の影響ばかり追求してしまうのは
なぜでしょう。

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