spotlightより
 
 
 
 
 

オンラインで販売されている広告をチェック

ニューヨーク市に拠点を置く”Guardians of Rescue”(動物保護慈善団体)は、フェイスブックやクレイグスリスト(地域情報コミュニティサイト)などのオンライン上での動物販売をチェックしています。

そして、同団体は、下記のような個人広告をフェイスブックで発見しました。
フェイスブックの投稿

闘犬用の餌だった

『3匹のポットベリーピッグ(ミニブタ)の赤ちゃん 1匹$30(約3千円)3匹まとめ買いなら$75(約7千5百円) 早い者勝ち』というメッセージが添えてありました。

同団体は、買い手を装って、この投稿主と連絡をとりました。そして判ったことは、この投稿主は、闘犬を飼っていて豚を闘犬用の餌として生きたまま与えていました。つまり、これらの豚は闘犬に与えられ散々噛みつかれて引き裂かれて食べられるための餌として繁殖されていたのです。
闘犬用の餌として繁殖された子豚たちだった

説得

同団体は、フィラデルフィアにいるこの投稿者に会って、子豚たちを手放すように説得しました。

そして豚を購入するのではなく、投稿者に交通費として支払いました。
子豚たちを手放すように説得

家畜などを保護している団体に

保護された3匹の子豚たちは、ニュージャージー州のアヒル、羊、馬、豚たちを広大な土地で保護活動を行っている Ahimsa Acres Sanctuaryに引き渡されました。そこには保護豚の‘ロキシー‘と名付けられた豚もいます。
保護豚の‘ロキシー‘と一緒に過ごす3匹の子豚たち

安堵

子豚たちはやっと安心して過ごせる場所を得ることができました。

「多くの人たちは、豚がどれほど繊細で知能が高いか気が付いていません。子豚たちは、自分たちが置かれていた恐怖の状況をちゃんと理解していたのです。保護されたことで、やっとそのストレスから解放されました。」と Guardians of Rescueの創設者Robert Misseriさんは語りました。
保護された当時は、まだ緊張していた

ミニブタではなかった

この子豚たちは、フェイスブックの投稿に書かれていたようなミニブタではありませんでした。

「彼らは普通の豚の子供たちで、おそらく300ポンド~700ポンド(約136kg~約317kg)まで成長することでしょう。彼らは広いサンクチュアリの中で自由に成長していくことでしょう。」とMisseriさんは言いました。

「この3匹は、運よく、我々が発見して保護することができましたが、多くの動物たちが彼らのように、オンラインで売り買いが行われています。その殆どの動物たちが、この子豚たちのようなハッピーエンディングを迎えることなく残念な結果に終わります。

このような広告を出している人達には、血も涙もありません。」

最後に

動物保護団体は、オンライン上での不法な動物たちの取引をスキャンしてチェックしているそうです。ですが、売られているすべての動物たちを救出できるわけではありません。今回のこの3匹の子豚たちは、救出保護され、とてもラッキーでした。生き餌としてこのように小動物(今回は大きく成長する豚の子供たちでした)を売る人、またそれを探して買う人、その両方が存在しているわけです。血も涙もそこにはありません。たしかに動物園なども生き餌を与えていますので、それに関してはなんとも言えないのですが。。このようなオンラインでの個人販売は、法律などで取り締まってほしいものです。命を物のように、簡単な投稿で売る行為というのは、やはりおかしいと思います。
 

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