HSP(ハイリーセンシティブパーソン）
の特徴の一つは感受性が高いこと。
その感受性の強さは、
脳科学的には感受性機能を司る
大脳側頭葉に位置する
「右島皮質」
が活発なことにあります。
そして、その感受性の強さはひと一倍敏感で
小さなことにも気づきやすい
「差次感受性」
の高さに繋がっています。
「差次感受性」を持つHSPの人たちのメリットの一つとして
「炭鉱のカナリア」
のように危険をいち早く察知能力があります。
・・・
例えば、投薬治療などがいい例かもしれません。
向精神薬(睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬、抗精神薬、発達障害薬）
などは、劇薬指定でほぼ覚せい剤、麻薬のような薬ですが、
調子が悪くなってすぐやめる人もいれば、
体調が悪くなっていることに気づかず一杯飲みたがる人が意外に多いのも事実。
ＨＳＰっぽいと感じる人は、
調子が悪くなってすぐ薬をやめたり、飲まないといった人が多いように感じます。
この「異変、違和感を感じる」
というのも、「差次感受性」に該当するものだと思います。
ＨＳＰとは反対に発達障害の人に多い感覚鈍麻の人は、
体内感受性が低いので、このような体の異変に気付きにくいようです。
例えば、注射を打つと痛みを感じますが、感覚鈍麻の人は痛みを感じなかったり、
事故にあって骨折しても、痛みを感じなかったりします。
注射嫌い、ワクチン打つことに抵抗がある人もＨＳＰの人に多いようです。
不思議なことですが、
オカルトもの、陰謀論に興味がある人
twitterをやめる人
は薬漬け被害から逃れている人が多い傾向にあります。
虫歯ができても、痛みを感じないので、虫歯だらけになったりという人もいます。
そういうのを考えると、痛みに敏感で危険察知力の高いＨＳＰの強い感受性はメリットだと思います。
もう一つ
「差次感受性」が高い人は、
ストレスの悪い影響を受けやすい反面、
良いことの影響もまた受けやすい面もあります。
悪い出来事の影響を受けやすく、
良い出来事の影響もまた受けやすい。
つまり、
粘土のように脳が変化しやすいということです。
金属材料でも、鋼のように変形しにくい素材もあれば、
アルミのように簡単に変形するものがありますが、
変形のしやすさを「塑性」といい、
脳も同じく脳の柔軟さを「神経可塑性」といいます。
ＨＳＰの人は、神経可塑性が高く柔軟で変わりやすい
と考えられています。
言い換えれば、柔軟で素直な人ともいえます。
「過剰同調性」にあるように、
人にあわせてしまう
という特徴にも似ています。
「差次感受性」を持つＨＳＰの人たちは、
環境によって脳が可塑的に変化しやすいだけでなく、
自分の意志で、脳を自ら変化させることもできる
のです。
水と深い関わりのあるツクヨミ。
月は太陽の受ける光を受けその形を変えます。
ＨＳＰの人は、競争的で、公務員のような組織的で
型にはまったことには向きませんが、
その感受性を学問や芸術、クリエイティブな分野に役立てたり、
自分の内面を分析して神経可塑性を引き出すために
用いたりすることもできます。
鈍感な人は打たれ強いといっても、柔軟性に欠けるため、
一度折れると回復するのが困難です。
敏感な人は風に吹かれるとすぐ曲がり一見弱いようにみえますが、
竹のようにしなって、自分で脳の可塑性を引き出して
立ち直る可能性もまた秘めているのです。
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