
夜をゆく足の音、凍りついたレモンをかじる、
そんな音によく似てた、秒速5センチくらいで夜は、
さらなる深みを増してゆく、
胸に十字を光らせて、漆黒へと紛れゆく、
神の扉をこじ開けに、手にはスパナとリボルバー、
きざなそぶりでビールをあおる、
海岸沿いを波乗りたちが焚火をしてる、
射抜く目つきで餓鬼らを制した、
辺境にてどこ吹く風を演じてみれば、
夜をゆく足の音、凍りついたレモンをかじる、
そんな音によく似てた、秒速5センチくらいで夜は、
さらなる深みを増してゆく、
悪魔を気取るつもりで歩く、
愉快不愉快どちらもない、握りしめたレモンかじって、
跡のついたそいつを投げる、
夜はさらなる深みを手にし、
世界中から光が消えた、ちぎれた鉄を混じらせて、
そんなにおいが鼻をつく、
星が瞬く、それがどうした、
無邪気な外様が巣くう夜なら、
やがては遠く辺境へ、誰が為に風は鳴る、
夜の響く踵を鳴らし、深みゆく闇をゆく、

<How-low?>
⇒“the fool”
⇒“overflow”
⇒“strangers,high and low”
