星屑のロビンソン <21> | ワールズエンド・ツアー

ワールズエンド・ツアー

田中ビリー、完全自作自演。

完全自作、アンチダウンロード主義の劇場型ブログ。
ロックンロールと放浪の旅、ロマンとリアルの発火点、
マシンガンをぶっ放せ!!

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「ロビンソン!!」
「帰ってきたよ!!」
ココとザジは口々に叫び声をあげました。ロビンソンの無事が帰還したことに安心したのです。
「ポセイドンは……ポセイドンはどうなったの……?」
ココはふたりの間に何が起こったのか、なんとなくは分かっていました。
あのハチ型アンドロイドが制御を失い墜落してしまったこと、そして、みるみる変化してゆく地球の環境から、ポセイドンのその活動になんらかの変化があることを感じていたのです。


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「これが、“GT400”なんだ、ポセイドンからもらってきた」
「もらってきた……?」
「彼は……ポセイドンは僕たちを破壊したかったわけじゃない。これを僕が搭載すれば、すべてが明らかになるんだと思う。いままでのこと、それから、僕らがこれからしなければならないこと……僕はそのために生まれてきたんだって思う」
「私たちがすべき、こと……」
「ねぇ、ココ。ねぇ、ザジ。僕たちは戦ったり争ったりするために生まれたんじゃない。ヒトはそんなことのために僕たちを造ったわけじゃないんだ。もちろん、ポセイドンも……」


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ロビンソンはポセイドンから託された“GT400”を空っぽのままだった右眼に装着しました。
すると、そこから、言葉では説明できないくらいの情報が、記憶が、意思が流れ込んできます。

“GT400、起動を開始、します”

ロビンソンの口からは彼のものではない声が話し始めました。
それは失われていた右の眼を彼が使うことによって、完全体としてのロビンソンが起動したことをあらわすことでした。

“......great-trial......after...400...years......”

400年後に発動を約束された、「偉大なる試練」。
ヒトが人類の最期を予期して創られた、新たな人類の再生の計画。

ロビンソンの眼は、海を再生しようとしたポセイドンから“GT400”を授けられたときのように、400年前の地球を映し出していました。

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illustration and text by Billy.



<つづく>



「星屑のロビンソン」前回まではこちら!!