
激しく撃つ季節雨、凍え始めた灰の風、
1ミリ満たない、影は粒子でアスファルトを塗り替えてゆく、
手のなかに掬い上げたら、まるで澄んでいなかった、
傷つき果てた兵士たち、濡れて使えない火薬、
手のなかに抱く、そっとつぶやく、もう終わりがきたんだよって、
食べ残して固まった、パスタの上にそっと眠らせ、
澄んだ水らしい水は、夜中の水晶みたいな変光星、
溶けはじめたツバメ雨、今日こそ夢を見てみようって、
昔々の動物映画、深夜はそれしか流れていないし、眠るふりして僕たちは、
朝かくるまで手を繋いだままだった、
夜が明けるまで手を繋いだままだった、
だけど僕らは互いの名前も知らないままで、
だけど僕らは互いのために名前も知らない、
illustration and text by Billy.