
ただひたすらもがきながらも突端をゆく、
せいぜい吠えろと高みにいる影は言う、
そう、いつも先は見えない煙、
印字のないカレンダーをめくるよう、盲目的な歩者であれ、
ただひたすら足掻きながらも突端をゆく、
せいぜい吠えると口角吊り上げ伏し目がちにニヤリ笑う、
そう、征くものに道はなく、霧吹く季節がただ待つも、
流れ続ける愚者であれ、
笑顔はどうだ、陽灼けて煤にまみれた頬だ、
なにひとつも美しくなどないだろう、
ずいぶん長く歩いてるだけ、たいした景色はなかったと、
いずれせせら笑うもあるだろう、
それが末路の想いにしても、
いまはただひたすらに、這うよう進む無名でいい、
目指す先など見えはしない、
闇に差し込む光があった、曇る空から雨は降る、
いまはそう、吠えながらも先をゆく、
無目的な歩者であれ、
地平がどうだ、そこにあるがしれたものだと、
わかっていても征くだろう、
ここに生きる者として、
ここに生きる者として、

photograph,text,illustration by Billy.