飛び始めた青い羽根の水鳥たちが、羽ばたかせるたび弾ける滴、
見上げる子たちの頬をうつ、雨の季節がまた来るねって、
ほころびくすんだお下がりの、大きなシャツが風にふくらむ、
手を繋いだ、長い髪から匂う太陽、白い花の首飾り、
開けたばかりの不慣れなピアス、ママのを勝手に借りてきたのって、
どこか得意げ、ジョゼフィーヌは唄うように喋ってる、
陽を浴びた草原は、いつか見た絵本のなかの世界がそこに広がって、
憧れの金髪みたいと彼女は言った、眠る前に読んでもらった、
だからお話なんて忘れたけれど、イヌとヒツジが散歩をしたり、
赤いドレスのお姫様、自分をさらった盗賊ジジに恋したり、
世界は愛と自由に満ち溢れて笑顔が絶えない、たぶんそんなふうだった、
それはまるでおとぎ話で、彼は目を閉じ想い出ばかりを指折り数え、
窓辺のイスで星のゆく末、憂うふりばかりした、
ジョゼフィーヌは大人になって、初夏待つ光を待ちきれずに旅だった、
うたた寝してるイヌを起こして、僕も自由を手にしてみると、
金色溢れる、生まれ変わる世界のなかに、
そっと手を差し伸べた、
美しくもたくましい、今日も広がる世界のなかに、
そっと身を乗せ深く息して、
