
マイノリティ・コード
あの赤みが耐えられない、夕陽に背を向けては俯いた、
長く伸びる影の先、高いヒールが踏みつけてゆく、
“慈悲深きに祈る間なんてなかったよ”
誰ともなく独白ばかりを続ける日々で、
失くしたものより残ったものを数えてる、
“片腕なくした傭兵なんてお払い箱さ”
もうあの悪夢に戻りはしない、
祈るために組むはずの手さえ失くしてる、
せめて誰かに触れる片腕だけでも残された、
そしてその手はグラスをつかむ、
タバコをつかむ、ナイフとフォークを交互に出来る、
それでも赤みには耐えられない、
戦えない傭兵は、今日も染まる赤みの空に背を向ける、
何一つなかったふりくらい、悲しみなんてないふりで、
この星の何処かに降る雨、想いを馳せる、