“残光のブライアン” -2- | ワールズエンド・ツアー

ワールズエンド・ツアー

田中ビリー、完全自作自演。

完全自作、アンチダウンロード主義の劇場型ブログ。
ロックンロールと放浪の旅、ロマンとリアルの発火点、
マシンガンをぶっ放せ!!

なぜなのか分からない、ずっと前のことなのに、いまだにハッキリ覚えてやがる。

なんだってさ、そんなふうに手に入れたんだ、いいか悪いか、そんなことは考えもしなかった、他に方法なんてなかったんだ、そんなのって分かるかい?

どこかのイカレたロックンロール・バンドと同じさ、それがスタートだって思ってたんだ、それはいまも変わらないよ、大好きなパパやママからのバースデー・ギターなんて音は鳴らない。

ロックンロールは汚した手から鳴りはじめるって決まってる、だからリアルがあるんだよ、俺らはお上品にクラシックをやろうってわけじゃないんだ。

悪いバンドじゃなかったよ、良いバンドでもなかったけどさ、退屈しのぎにはなるパンクをやっていたんだ、週末、ヒマを持て余した不良たちを夢中にさせるくらいにはね、別にそれ以上なんてなかったよ、安くてもアルコールは好きなだけ、記憶をなくすまで飲むのが流儀ってヤツなんだ、いまでも間違っちゃないって気がするよ。

今かい? 今はギターは弾かなくなった、もうコードすら覚えちゃいないよ、売れなかったレコードはいまだよく聴く、あれが俺のすべてだったような気がするよ、バンドを解散したあとには何もないまま時間だけが過ぎてった、すっかりジジイの仲間入りだ、時間は待っちゃくれないんだ。

これからどうするって?
どうもしないよ、ひとつだけだよ、生きるだけさ、死んでも伝説にゃなれやしないし、なりたいわけでもないんだし。

ただ生きる、それだけさ。枯れ木みたいに老いぼれて、それでもビールとタバコで生きるんだ、他に何があるって言う?
答があるなら言ってみなよ、俺らはさ、地獄の季節を生き延びたんだ、

あとはただ無駄だとしても、生き延びるだけなんだ、それだけだよ、生き延びるって決めたんだ。