季節は移り変わるとワタリガラスの群れの先頭 ゴブラン織の羽根を持つ片目潰れた一羽が舞う
翼はヒトにもらったけれど これは羽根にはならないって だけど得意げ
“こんなの誰も持ってないだろ”
大気にちぎれた人工繊維
神の視座にて
ワタリガラスのボスは観察者になる 無駄に生きてるようなヒトを笑ってやがる
神の視座に舞い立って
ヒトが見る夢 その光を食い散らして 紛いの羽根から闇を撒く
“明日があると思うなよ”
もがき苦しみ その姿を見せてみな
あえぎ歎いて 無様な姿を曝しなよ
夜はブラックベルベット 泡立つ黒がなびいてるから
それは俺の羽根 ヒトがつくった紛いの黒さ
せいぜい光を放ちなよ
神の視座にて
もう太陽なんて与えてやるもんかって ワタリガラスはヒトを笑う