雲の切れ間から地上に向け射す一筋、光のなかをゆく。
バスの色はラベンダー、天国に向かってる。
眠っていたら運ばれていた、俺は死んでた、どうやら乗り間違えたらしい、行き先、俺にふさわしくない。
“天国なんか興味ないから、ここらで停めて降ろしてくれよ”
俺はドライバーに言ってみたけど、鼻唄まじり、背中に羽根を生やした白い手袋、“ここで降りたら地獄行きです”って、ブレーキかけてはくれなかった。
俺はそいつを撃ち殺してバスを谷に突き落とす、悲鳴が四方に跳ね返るけど、だったら自分で逃げればいいさ、止めればいいさ、俺は天国なんか行きたくないんだ、ここで降りて地獄ゆき。
開いたパラシュート、ゆらゆら無音に地獄降り立つ。
バスは落ちてった、炎上しながら落ちてった。
その地は荒涼、そのものだけど、噂ほどでもないみたい。灼熱に踊ってやるか、ついでにピストル放ってやるか。
ダンス紛い蹴飛ばしてやれ、
ダンス紛い蹴潰してやれ、
へらへら笑って叫んでやるか、
へらへら笑って叫んでやるか。