胸にナイフを押しあてて、なぐり書くは乱暴な言葉たち。
最後の風景思い浮かべる、呼吸が止まる直前を。それは遠い未来ではない、重ねた一瞬、その果てだ。
歌おう、今日も誰かの誕生日だ。
カナリアが泣いていた、きっと悲しいんだろ。それを見た黒猫が笑ってた、舌打ちながら笑ってた。
「泣いても悲しんでもしかたがないよ、分かってるんだろ、いつか死ぬこと忘れるな」
胸にナイフを押しあてて、紡ぎ出すは焦燥の言葉たち。
最初の風景、浮かび描いた、呼吸が始まるその時を。それは遠い過去じゃない、一瞬連なるその前だ。
歌おう、今日も誰かの命日だ。
黒猫は欠伸をしてた、強がってんだろ。それを見ていたカナリアは、声をあげて笑ってた。
「あきらめても無関心なふりしても意味ないよ、知ってんだろ、いつか死ぬことを忘れるな」
胸にナイフを押しあてて、吐き出す激しい言葉たち。
今、立ち、見渡し、深く吸い込む、そして吐き出す。
今は一瞬、その連続、まだまだずっと続けるんだ。
歌おう、今日は新しく始まる最初の瞬間だ。
胸にナイフを押しあてて、生きるための言葉を探す。
胸にナイフを押しあてて、生きるための言葉を探す。