まとめて蹴散らしてやるか、倫理だとか道徳だとか、よく分からねえ社会規範だとか、そんなまどろっこしい、僕らを縛り付けるルールってやつをさぁ。
有刺鉄線巻き付けられて、傷まみれで舌を出して目を剥いたのはそんな昔なんかじゃないし、変わらないって思ってるよな。
愛やら権利やら平等やら、御託並べて、そんなの時々不愉快で、まるごと焼き尽くしたいって、いまさら思うね。
愛ならあるよ、あの娘といるとき、僕はなにもかも手に入れた全能みたいに感じるからさ。だから他は何もいらない。
勘違いだって笑いなよ。事実、そうかもって明かりの消えたベッドルームで振り返る意気地なしがニヒルを気取る。
ワイルドサイドを歩いてる、アウトサイダー気取ってる、天使みたいな羽根が欲しいシエラレオネは群がるハトを追っかけていた。
街と街を遮る橋を、ガソリン撒いて焼き尽くす、冬のオリオン、シリウス横目にしたり顔。ベガは何度か瞬いた。
へらへら笑っていたいだけ。
熱いコーヒー、入れてあげるよ君にだけ。
なあ、あの娘はどこへ行ったんだ? 外れたダーツのパーテーションの向こうかな。
なあ、あの娘はどこへ行ったんだ? 睡眠薬で誰かと寝てるのか。
神様がさ、僕らを見て憂鬱そうだよ、気分がいいね。ビルからチキンを投げてやろうか。
神様がさ、僕らを見て迷っているよ、悪くないね、地獄で焼かれて、アイラブパンクを叫んでやろうよ。