いつまで僕らはこんなふうなんだろう、そんな焦燥に駆り立てられて、変わらない日々を嘆いたふりをする。
伏し目がちにタバコをくわえて赤いだけのワインをボトルで回し飲み、無闇に騒ぐガキの群れに顔をしかめて、だけど、なんだか羨ましいね。
日々は変わらなくても、俺らは変わってるって思いたいな。喉を鳴らしてジョッキを空けて、こぼしたボルドー、カウボーイ・シャツに吸わせるスキンヘッド。
世界がどうなるかなんて知らないけれど、不愉快は体に溜まってる。くだらねえって口癖は直らなくて、零すたびにいびつな床に垂れ落ちる。カウンターは軋みながら、僕たちを支えてる。
チーズの上にシャンパンかけたら泡だらけで灰皿になっちまった。ウシには悪いけど、こんな夜だってある。
ジューサーでペーストにしたトマトをビールにぶち込もう。ブラックペッパー、誰か持ってない?
スライスしたオニオン全部食べてやるから、君はありったけの宝石を吐き出しなよ。
なあ、僕らは変わらない日々を愛せるようになれるかな。じゃなきゃ、ここは果ての果て、終わりに見捨てられたような場所だから。
あの娘はまだ遠くて、叫んでも届かない。咆哮する真夜中の無法者は、夢見心地で愛だけを撃ち続ける。
発情期の獣みたいにそれだけを叫んでる。
ナイフみたいに鋭くて、餓えたひかりを放っていたい。
世界が想いで変わるなら、誰にだってひざまずくよ。地べたに額を擦りつけてやる。
地下一階からまどろむ薄雲、円の月に向け、僕らはピストルを構えてる。
無法者のブルーズ、偽物のブルーズ、カミサマを裏切るつもりで、咆哮が鳴り続く。
無法者のブルーズ、孤独だけが闇を撃つ。