国の最南端、ジャコウアゲハが舞う砂浜で、少年と少女は夜になるのを待っている。
麦わら帽子、ビーチサンダル、華奢な手首に羽のついたブレスレット。
波打際で小さくなった波、彼女は素足になって座ってる。
太陽はオレンジになって眠り始め、月が闇を引き連れて星たちは目を覚ます。
夜は宇宙に繋がってるんだと彼女は言って、少年はまるで宇宙を漂う石の気分になった。
砂に描いた優しい言葉は波に消されて、かわりに青い星を置いていった。
ビー玉みたいな新しい星。
闇のその濃さに星は永遠みたいに輝いて、ふたりはじっと宇宙を眺める。
今夜、はるかかなたを流星がゆく、そんな気がして、少年と少女は眠れないままでいる。
今夜流星がまたたく、
そんな気がするから、
今夜流星が飛んでく、
願いたい想いがあるから。