「新潟にはラスボスと言われる最高難易度の山城がある」

 

そのように同郷のレジェンドの方から教えて頂き、どこから登れば良いのかも一切不明な状態で地理院地図を見ながらどこから登れるか2年前から計画を立て、去年は登城口等の現地調査等も行い、葉も落ち切った11月下旬~12月上旬しかないと時期を待って登城口である『黄金の里』へ向かいました。

去年の調査の詳細は『慈光寺~白山~神戸城入口を探して』をご覧ください。

 

ここ黄金の里は白山(1012.4m)への登山口があり、その手前には慈光寺(国登録有形文化財)もあるので、寺社仏閣巡り、登山客が結構訪れる場所でもあります。

 

長丁場になるので、登る前にここで飲み物買っていくと良いかと思います。

 

こちらは白山登山道の案内板です。

実際に掛かる時間とかも記載されているので、参考にして下さい。

この裏手にトイレもありますので、事前に済ませておきましょう。

 

いよいよ出発です。

 

慈光寺を過ぎた辺りに下の写真のような案内板があります。

白山から粟ヶ岳方面へ縦走することも可能ですが…

 

白山登山口に到着です。

ここを右に行くと尾根線で山頂まで2時間半掛かります。

今回は神戸山への尾根に行かなければいけないので、左側の田村線で登っていきます。

 

この鳥居をくぐり抜けて登っていくと天狗堂があります。

 

正面に見えるのが天狗堂です。

 

天狗堂の裏側に登山道があるので登っていきます。

 

元々東北電力の鉄塔整備道なのでとても歩きやすいですが、暖かい時期の雨上がりとかに登るとヤマビルが出て来るそうなので、十分な対策をして行った方が良いです。

 

二合目を過ぎた先に鉄塔があります。

 

鉄塔を超えて少し登ると三合目の看板が現れます。

 

四合目手前には堀切みたいな場所があります。

 

四合目に到達です。

歩幅を大きくすると足が持たないので、ピッチ歩行で登っていきます。

 

登り始めて1時間20分、五合目に到達です。

五合目はかなり広くなっており、ここから神戸山のある尾根へ向かいます。

神戸城は神戸山山頂を中心に築かれています。

ちなみにここまでで比高差533mあります。

ここから神戸城へは少し登ってから下っていく感じに進んで行きます。

正面に生えている熊笹藪を掻き分けて向かいます。

標高684m地点までピンクリボンを付けておいたので、この時期なら迷わずに行けますよ。

 

五合目からしばらく背丈1m超えの熊笹薮や逆茂木、雪椿等があるのですが、ひたすら尾根伝いに進んで行けば迷うことはありません。

保険掛けてスマホでログは必ず取っておいて下さい。

 

下の写真のように尾根が登り始める手前から踏み跡のある道が現れます。

ここを登りきると684m地点に到達します。

 

684m地点に到達です。

ここが今回のルートでは最高地点になります。

何か砦みたいなのがないか試しに東尾根に下りてみたのですが、何もありませんでした。

 

684m地点から西尾根に向かいます。

ここからしばらくは薮がそれほど無いので稜線を辿る感じで進んで行きます。

 

下の方にカモシカがいました。

 

比高20mほど下ると、尾根の分岐点があり、ここは真っ直ぐ進みます。

迷いやすいので、下の写真のようにピンクリボンを付けておきました、

 

神戸山に近づくにつれて道が下の写真のようにハッキリと確認出来るようになります。

両端は熊笹薮です。

ちなみに堀切がこんな感じで現れたので、城域に入ったことを確認出来ました。

 

下の写真の場所まで来ると、山頂が近いです。

 

主郭に到達です。

見ての通り激薮です。

 

主郭には三角点があります。

ここまでで歩行距離は約5km、時間にして3時間です。

 

山頂付近は全域こんな感じなので、調査は諦めました。

 

更に北に進むと土塁と小さな堀切が確認出来ました。

 

更に北へ尾根を下る感じて行くと堀切がありました。

 

堀切は小規模なもので深さもそれほどありません。

ここが城域の北端になります。

 

城域の北端から2時間半掛けて下山。

時期的にかなり涼しいはずなんですが、駐車場に着いた時には大汗かいてました。

こちらが今回のログです。

馬場跡側からの尾根の入口がわかれば、そっちの方が早く到達出来るかもしれません。

 

地理院地図のログです。

 

4月から11月上旬までは、白山の五合目(678m地点)から神戸山方面は先が見通せない位猛薮なのでオススメしません。

やはり11月中旬以降が良いかなと思います。

あと、五泉市は熊の出現率が高い地域でもあるので準備万端にして行ってください。

 

※2024.3.18追記

新潟県中世城館跡等分布調査報告書の標高記載ミスにより、主郭部の場所を間違えていたようです。

鳴海先生の縄張り図が正解で、馬場跡は神戸川の向かいの331m地点にあり、そこから尾根伝いに堀切や郭が散見しています。

主郭部は神戸山山頂の北側の尾根570m地点です。

ただ神戸山山頂から北に行くと堀切が2本あり、そのまま570m地点へ向かうと主郭南東の560m地点に大堀切がありますので、行く価値はあります。

 

標高656.8m

比高差511m(黄金の里駐車場より)

 

駐車場

黄金の里駐車場(37.382679,139.112134)

普通車50台、大型車4台

 

黄金の里(新潟県五泉市蛭野878‐13)

営業時間

4月1日~11月30日
9時~17時
定休日 毎週水曜日
(12月~3月は冬季休館)

※自販機、トイレあり