11月30日に関東から来城されたお二方を鷲尾城~鞍骨城縦走をアテンドさせていただいた次の日、上越、妙高エリアは晴れ。

この日の朝、鳥坂城箕冠城と巡り、この日の3ヶ所目、大間城にやってきました。

この大間城、私の一押しの城跡で、空堀好きな方にはたまらない空堀ワンダーランドでもあります。

 

築城時期は不明ですが、上杉謙信の家臣である島倉氏の居城と伝えられています。

春日山城支城群の一つとして、そして頚城平野の東側を守る重要な城として機能していたようです。

 

そしてこの城の特徴として、5つある郭全てが空堀や土塁によって厳重に防御を固められていること、その防御を兼ねた空堀に溜まった水が井戸に流れるように作られた空堀、小さな城郭の割に空堀が23本と異常なまでにある事が挙げられます。

 

県道30号線から錦交差点を曲がって県道43号を北代集落方面に行くと神明宮があり、神明宮入口に案内板と案内表示があります。

※2017.5.2撮影(上3枚)

 

神明宮から奥に行くと登城口があり、縄張り図が設置されています。

内容は全く同じですが、縄張り図がいつの間にか新調されていました。

 

登り始めて3分ほどで城域に入り、空堀18が階段前にあります。

 

郭Eを抜けると堀切があります。

写真は主郭~郭Eの堀切1です。

 

主郭です。全周を土塁が囲っています。写真中央には虎口があります。

 

これは郭A~郭Cの空堀7です。

 

郭C方向を見た空堀4で城内で一番長い空堀で、写真中央に横矢が掛かっており、縄張り図にはカギ形堀と書かれています。

 

この写真は空堀4の北側で、先端で2つに分かれています。

 

下は空堀8から郭C方向を見た写真です。

 

写真右下が郭Aと郭Cを繋ぐ土橋です。

 

この写真は空堀5で、この傾斜を利用して雨水を溜められるように作られています。

下が井戸です。水が湧いているわけではないので、空っぽになっている時があります。

写真は前日降った雪解け水が溜まったので、このような状態になっています。

 

これが郭Bを囲む空堀4です。

 

主郭下の竪堀で縄張り図だと空堀6になります。

 

主郭から見る空堀3、土橋、その奥の郭Cです。

ここからが一番綺麗に見える期間限定のビュースポットです。

 

整備状態はまぁまぁ良いのですが、春先には藪化してどこに空堀があるか判らなくなるので、11月下旬~3月一杯までが見頃です。

 

ここから300m離れた場所に大間館があるらしいのですが、未だに見つけられていません。

情報があれば良いのですが…

 

2017.5.21(1回目)

 

位置情報

 

神明宮(37.136598, 138.374290)

※神明宮の敷地内なら参道以外どこでも停めれます。

 

標高95.6m

比高差70m





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