保育園に行く前のころ。私はサンタクロースを信じていた。

ちゃんとプレゼントが枕元に置いてあった。

出社している父には夕方に母には起きてすぐ報告にいった。

「良かったねぇ、悪夢王ちゃんが良い子だったからサンタさんが来てくれたんだよ」との言葉が面映(おもは)ゆかった。

その頃にはNHKの「海外ニュース」を「うみタト ニュースってなんのこと?」と尋ねるくらいには漢字はもちろん仮名の読み書きをしていた。

三歳から四歳迄の間に「九九の呼び声」ができていた。父と風呂に入ると必ず肩まで湯船につかり全部言えるまで出してくれなかった。

転勤により保育園に短い間通った。先生に驚かれ、園の発表会では私が紙芝居を読むというコーナーが単独であった。大喝采を受けて面映ゆかった。

小学生でピアノと習字と柔道の塾に通った。

兄はソロバンと柔道と習字・姉はソロバンと習字だった。ピアノは姉が勧めてくれて始めた。二年くらいで飽きたがそのころに学校の先生になりたいと思いピアノは続けようと放り出さなかった。

結局習字は後の組合運動で役に立った。ピアノは高校で始めたギターの時にチューニングとか役に立った。柔道は・・・・・実はこれが一番役に立っていた。酔ってへべれけになっても大怪我にはならない。受け身が身についていたのである。