ついに藤井六冠が七冠目への挑戦がはじまった。昨日の封じ手の時点、AI評価はほぼ格差無しだった。先手番の渡辺名人の誘導から角換わりの将棋にも横歩取りにもならなかった。

その後もがっぷり四つを組んだまま手が進んでいった。

中盤から終盤の入り口あたりで評価値がギザギザに動く。残りの持ち時間は名人は二時間を切り藤井は二時間強。元々が9時間ずつだったのでかなり消費が進んだ。

84手目に渡辺名人が踏み込んだ1一角成と香車をとった。

ここでAIが最善手に選んだ手を藤井は指さなかった。泥沼入りを予感した。

が、渡辺は最後の長考に入った。そして更に桂馬をとる2一馬を指した。

そこからは流れるように手が進み藤井が優勢になった。

最終盤にハッとする手が出た。終局が近いと思っていたのが一転して未だこれからなのかなとわからなくなってしまった。

流石である。プロは違うなぁ。110手で藤井竜王が後手番で1勝した。後三つ。ガンバレ。