スノーポール

ほっと一息つけること
寒さの冬を抜けた春
蝶々さえも愛おしく
出会いと別れの性に泣く


じっと物思いするだけで
汗が体にまとわりつく夏
ざわつくセミの声にさえ
恨み言をば吐きつける


人は秋色に染めてはならぬ
じわりとうつろう時の中
やんわり受ける日の如く
しなやかに いざ染まりつる


冬の寒さが身に沁みる
君思う日の長きこと
つららの先を眺めつつ
我の弱さに染まる時